一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1454   凹みたる踏絵五島に残りをり   さくら

2015年02月25日 | 

(へこみたる ふみえごとうに のこりをり) 

  江戸時代、キリスト教を禁じた幕府は、長崎奉行に命じ、年に数度「キリシタン狩り」のためにキリストや聖母が彫られた板などを踏ませたという。

  長崎丸山町の絵踏は、旧暦1月8日。化粧し着飾った遊女たちが居並ぶ中、役人は遊女の源氏名を読み上げる。遊女は次々と素足で踏んだという。絵踏の日に衣装を着飾ったのは、多くの人出があり、店も立ってお祭りムードに包まれたためだそうである。

 何百万人もの人々が踏んだ銅板の踏絵は、きっと擦り切れてへこんでいるに違いない。

ヤマナメクジ

コメント
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