現在のイラク辺りで発生したメソポタミア文明は、4大文明の中でも最古と言われている。今から、およそ5500年前のことである。そんな歴史ある土地で、アメリカはイラクに侵攻し、推定65万人のイラク人を殺し、国をグチャグチャ、ボロボロにし、数百万の人々の心に「恐るべき憎悪」を植え付けて去った。ベトナムしかり、アフガンしかり、アメリカこそ人々の心に憎悪を植え付けている元凶なのだ。
イスラム国が二人の日本人を殺して毎日問題になっているが、どうしてアメリカのあの大量殺戮が真っ先に問題にされないのか、不思議でならない。少なくともアメリカがイラクに侵攻さえしていなければ、あんなにも強い憎しみは生まれなかっただろうし、そんな人々による武装集団イスラム国は存在していなかったはずなのだ。
イスラム国の殺害行為は当然許されるべきものではないが、最も反省すべきはアメリカであり、当然のように追随する日本も同罪であろう。
フキノトウ