川ちゃん農園だより 樹齢700年といわれる黄大銀杏と坂東十番札所岩殿観音本堂

農家の遊休土地をお借りしてはじめたものです。カメラも趣味ですので四季の移り変わりを記録して行きたいと思います。
  

川ちゃん農園だより<エッセイ風>十日夜(とうかんや)

2013-11-10 10:26:12 | エッセイ風
 この10日<とうかんや>ごろになると、立冬もすぎ風が冷たく感じるようになってくる。この頃になると、無事に稲刈りが終わったことに感謝するためのもので地域によって方法はいろいろあるとのこと。この日をもって田の神様が田から去ってゆくといわれている。この日を待って炬燵を出すところ、わたしの処では、足袋を買いに行ったか売りに来たかは忘れてしまったが、この日までは寒かろうが足袋をはかずに通すのである。小さい兄弟姉妹みな平等である。十日夜の晩から足袋を履き始めるく習慣でした。
 こんな想い出話をすると、途端に70翁が急に子供時代に逆戻りしてしまう。今は何も不自由はしていないが、大家族で育った環境になる。貧しかったが楽しいわが家である、こども頃の懐かしい想い出がよみがえってくる。
 それでも私らが住んでいるところは関東ですから、北に比べらまだ温かそうですが・・、
いつまでも若々しい青春でいられたら、よいものに、爺さん姿になって先がいつまで・・・と、それでも後生楽に無心に生きていけたら・・と思うきょうこの頃です。<いわどの山荘主人>

2年前のきょうこの日、十日夜(とうかんや)のことについて書いたので 再録いたします。
「田舎の幼いころを思い出す、わたしが小さいころの思い出で今でも覚えていることに、ベイゴマ遊びと十日夜(とおかんや)のこと、棒状で固めた藁鉄砲で地面を叩いてまわったことである。きょうはその日、十日夜(とおかんや)である。藁鉄砲の中に里芋のつるを乾燥させたものを入れる、地面にたたきつけて音の自慢をし合ったものである。この行事は畑から土龍<もぐら>を追い出すまじないとか、ことしの立冬がおとといの8日であったので冬のはじめである。十日夜(とおかんや)とは、朝廷の年中行事であったもの、わたしの田舎ではもともと陰暦十月十日の夜に行う稲の刈り上げの行事である、新暦に代わって11月10日<ことしの旧暦10月15日である>行われていた。この日から寒さのはじまり、足袋を履きはじめた思い出がある。「十日夜星殖え子らに藁鉄砲」 大野林火 (今年藁を重ねて括り、野球のバットのような太い棒をつくる。これが」藁鉄砲、どの子も手にこれを持ち、ひとり、ふたり集まってくる、秋の星座が満天に輝く)日本の歳時記より きょうより天気予報では一段と寒さが増していくとのこと。<いわどの山荘主人>」

<きょう10日の休耕田の草紅葉 9:16>


<9:19>