76年前のきょうこの世に生を授かる。
朝日新聞天声人語思い出のアルバム発刊に際して、購入者に誕生日や結婚記念日などの思いでの日の朝日新聞一面(フロントページ)をサービスでコピーして送ってくれるとのことで、生まれた頃の時勢・状況を把握したく取り寄せた。
見出しには、
論議一転・予算総会へ 衆院早くも質疑打ち切り・・。
適当の機を見極め 無任相辞任の肚 近衛公けふ登院せず・・。
第三国の経済活動 外相答弁 排斥の意なし、(平沼首相と有田外相の写真が掲載)<貴院本会議 >・・。
東亜の制海権 海相・確信を披歴す、<衆院本会議>・・とある。
コピーで縮尺されていて説明文字は読めないが・・。
広告は
、夕刊東京朝日新聞の題字下に「酒王 千福」、中段下に太田胃散、最下段には主婦の友二月号五大重宝付録の大奮発として特価<送料十銭>とある。字並びは右から左へとなっている。
歴史はつながっているのだとツクヅク思う・・・。
爾来76年、花も嵐も踏み越えてーー幾星霜である。
定年で会社を辞めて16年、今では近くの埋め立てた遊休田をお借りして野菜作りをしている、趣味が高じて直売をしている。
それに在職中よりカメラを趣味にしていたので、この地域里山の風景を追っかけている、これも高じてシニア大学での課外授業でパソコンを習いブログの面白さを知る。写真取材をしながらブログの楽しさを覚え、またブログ仲間も段々と出来、ネット社会のつながりを持てるようになった。
76翁にとっては画期的である。
たまたま昨日うれしい知らせに接した。市の観光写真コンテスト<昨年1年間、市内四季を通じて、花や自然、祭りや地域の行事・文化財などの良さを見直し、市の観光振興に資する目的で行われる。>で市長賞に次ぐ観光協会会長賞に入賞したことである・・。
毎日楽しみにしていることがある、はや夕飯での晩酌である。ほろ酔いで弾くピアノである、娘が使ったピアノをお守りしている。その時の気分で鼻歌がでる、わたし達が育った戦後歌謡が多い、それに童謡、
わたしの得意とする「里の秋」「赤とんぼ」「知床旅情」だ、伴奏入りで終わりまで弾けるようになったのはイイのですが・・、忘れるのを早い。少し触らずにいるとつっかえてしまう。76翁である。
けさの朝日B版資生堂名誉会長福原義春さん「道しるべをさがして」の中で日本の総人口に占める65歳以上人口(高齢化率)25.1%になった、<2014年版高齢社会白書> この年寄りの生き方である、
誰でも1年経てばひとつ年をとる。資生堂の名誉会長は化粧品会社の社会貢献は、人間が心も身体も美しく穏やかに生活することではないか、「サクセスフルエイジング=美しく年を重ねる」という考えを提唱したそうです。
人が年をとることは避けられない、そうであれば、年齢を重ねても健康を保ち、ビンテージワインやアンテイーク家具の様に、年相応に熟成して味わいと魅力を増す人間のあり方がないものかと・・。
まさに味わいのある言葉だとわたしは思う。
先の知れない命、前を向いて生きて行きたい、76翁。
<いわどの山荘主人>
<76翁>