これは私の祖母が16才の時の写真です。
気のせいか とても大人っぽく見えてしまいます。
そう言えば昔の人は結婚するのも早かったんですよね。
祖母は明治31年、高知県の久礼という町に住む古い家に産まれました。
これは私の曾祖父、祖母の父親です。
彼は高知の安芸早水の娘 久寿代と結婚しました。
彼らの名前を出したのは もしこれを読んでいる人で
彼らに心あたりがあったらと 考えての事です。
結婚後 久寿代は私の祖母を産むや 義母 竹により実家に帰されました。
理由は”お金使いが荒い為”と聞きます。
曾祖父の母 竹は早くに夫を亡くし女一人で幼少の曾祖父を育て、
家を守ってきました。
明治の女は強いと聞きますが、彼女もその一人です。
嫁に家のお金を着物等に使われたくなかった竹の気持ちも
分からない訳ではないですが、 気になるのは
子どもをおいて実家に帰らなくてはいけなかった久寿代です。
どんなに辛かっただろう。
その後、再婚をして子どもを生み幸せに生きてきたのだろうか?
たとえ 幸せな人生を送ったとしても
育てる事のできなかった我が子の事を 忘れる事はなかったでしょう。
時代が生んだ罪です。