木曜日、中華で働いていると
隣のイタリアンに
午後から ぺムさんが働きにやって来た。
ぺムさんには
癌(白血病)を患っておられる
ティーンの娘さんがおられる。
”お嬢さんの具合はどう?” と
訊くと
テーブルで
クラブラグーン(crab Rangoon) を作っていた私の傍に
やって来たぺムさんが
娘さん(仮名さーちゃん)の事を話し始めた。
昨年の9月から高校生になったさーちゃんは
体力的に高校生活を続けるのが
大変な為
自宅でオンラインのクラスをとっている。
生徒が科目を選択し
スケジュールを作るアメリカの高校では
科目ごとにクラスメイトも違い
生徒たちはそれぞれの教室に
移動しなくてはいけないんだけど
短い休み時間に
階も違う教室への移動は
結構大変。
その朝 オンラインで勉強をしていたさーちゃんは
苦手な数学に 頭を悩ませていたようで
”私も数学が苦手なのよ。
私の時代は アルジェブラ(algebra)とか
難しい数学を学ばなくても
単位が取れたんだけど、、、” と
さーちゃんをヘルプ出来ない自分が
情けないようにぺムさんが言われる。
私やけいちゃんが
ズンバやヒップホップダンスのクラスをとっている多文化センターでは
無料で 学科の個人指導をするtutoringもあるので
それを伝えたが
” 夫が指導できるから、、、” と
ぺムさんがおっしゃったので 黙った。
そんな話から
さーちゃんの将来の夢が話題になり
そこで
とても嬉しいニュースを知った。
癌の治療を受けた大学病院は
無料で さーちゃんを
その大学に進学出来るようにしてくださる、、、と言う。
”そしたら 数学も頑張って
オンラインのクラスを終えなきゃね、、。” と
ウキウキして言った私に
ぺムさんも嬉しそうに 頷いた。