チャールズ・ブコウスキーのドイツ帰省日記。
旅行先でも相変わらず酒とギャンブルに明け暮れるブコウスキーですが、
時々不愉快な思いをしながらも、彼の作品を愛する熱狂的な人たちとの
交流があったりして、晩年の旅行を楽しみました。
ドイツの競馬に出掛けた時の日記がとても面白いです。
ドイツの競馬はアメリカの競馬と大きく違っているらしく、競馬には
当然あるはずのオッズの情報を手に入れることが出来なかったために、
あまり楽しめなかったようです。
何故ならブコウスキーは、オッズを手掛かりに予想するため、
肝心の情報が無いのでは予想にならないと嘆いています。
ブコウスキーにとっては、ドイツの競馬はギャンブルというより
エキシビションレースに見えたかもしれません。
ちなみに欧州では、馬体重は測定されず観客も全く気にしないようです。
イギリスの競馬場に行った日本人が馬体重を聞いたら、「お前は肉屋か?」と
言われたそうです。これはイギリス人特有の「皮肉」なのかも。
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