キマグレ競馬・備忘録

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アノマロカリスの巨大化石

2011年06月12日 | Science/Technology
カンブリア紀の最大の動物と言われるアノマロカリスの巨大化石が発見されたそうです。
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アノマロカリスの巨大化石を発見(ナショナルジオグラフィック)
先史時代の海生捕食動物、アノマロカリスの長さ1メートルに達する化石が、モロッコ南東部で発見された。これまで発見された中で最大となる今回の化石は、アノマロカリスが従来考えられていたより数千万年も長く、恐竜が登場する以前の海を支配していた可能性を示唆している。現在の甲殻類へとつながる進化過程の初期に出現したアノマロカリス類(anomalocaridid)は、現在のエビやコウイカを思わせる姿をしていた。ただし、この化石動物の場合は、頭部や、円形で硬く、カメラの絞りのように開閉する口から、とげのある肢が生えていた。
過去に発見されたアノマロカリスの化石は、体長が0.6メートルほどだったことを示しており、既にカンブリア紀(5億4200万~5億100万年前)における最大の動物とみなされていた。カンブリア紀は爆発的な進化が起こり、ウミユリや海洋性の環形動物など、無脊椎動物の多様な新種が登場した時代だ。しかし、今回見つかったアノマロカリスの体長は、従来の化石を30センチほど上回り、この体節動物がこれまでの想定より大きな体をしていたことを示している。(中略)今回の化石は、“わずか”4億8800万~4億7200万年前のオルドビス紀のものと判明した。したがって、アノマロカリス類の生息期間は、従来の化石が示唆するより3000万年長かった可能性がある。(後略)
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アノマロカリスは、進化生物学者スティーヴン・ジェイ・グールドの本「ワンダフル・ライフ」で紹介され、人気になったカンブリア紀の代表的な生物です。これまでに出土した化石では、体長が60cmほどの大きさとされていたようですが、今回発見された化石では1mの大きさで、時代が進むと共に巨大化した可能性があるようです。「ワンダフル・ライフ」で紹介された生物は、アノマロカリス以外にも変わったデザインを持つものが多く、出版された当時はテレビでも取り上げられて話題になったことがあります。その後、いくつか関連した本を読みましたが、この時代の生物は専門家の間でも評価が分かれているようで、未だに賛否両論有るようです。(特にリチャード・ドーキンスやサイモン・コンウェイ・モリスはグールドの考え方に反対している。)今回の発見で今後アノマロカリスが生きていた時代が、どのように評価されていくのか成果を待ちたいと思います。

もしかすると化石になったアロマロカリスは、子孫達の論争を楽しんでいるかも。

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