Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

並木道、2

2016-11-09 18:05:09 | 日記

 絵について職員室で話して来たから、賞について見直してもらえそうだよ。

そうせー君が言ってくれたのは、話しかけられてからそう時間が経たない時でした。

『え、早い!』

私はびっくりしてしまいました。なんて素早い対応の仕方でしょう。

 良かったね、あの調子なら大丈夫だよと言われて、私は半信半疑でした。

一度決まってしまった受賞が覆る事があるのでしょうか?

でも、嬉しそうに、にこやかに笑顔で私にそう言ってくれるせー君に、冷や水を浴びせるような事も言えません。

もう1度自分の絵を見てみます。熱心に描かれた絵の具の木の葉のタッチに自身で魅入られます。

確かに、自分でもそう悪くない作品だと思います。

何故なら、2年時には時間に追われてひたすら絵筆を動かしていた絵であり、

先生の評価もうまいというより真面目に書いてあるから、という事でした。

 それで、今回は構図や木の幹など、写実的にそれなりに工夫した所のある絵でした。

木の葉の色も盛んに多色を取り入れてありました。自分でもよく描いたものだと思います。

それでも、多分結果は覆らないだろうと私は思います。

折角言ってもらって、私より、自分の意見が通らなかった事にせー君の方ががっかりするだろう。

そんな事を考えてしまいます。

私自身は自分の意見が通らない事にはもう慣れていました。

 「ありがとう。気にかけてもらって。」

折角の志なので、心遣いに対して自分が喜んでいると伝えた方がよいと思います。

せー君に配慮してもらい、先生に掛け合ってもらえてとても嬉しかったと伝えます。

でも、一度決まってしまった事なので、なかなか変更になるのは難しいだろうから、

このままになってしまっても、私の方は気にしないからと伝えます。

 そんな、きっと大丈夫だよとせー君は笑顔なので、

これ以上はあまり何でも言わない方がよいかなと、私の方も笑顔で返しておきました。

 その後、せー君の話では先生の手応えは良かったのに、どうしたんだろう、駄目だって言われた。

もう一度頼んでみた、今度は大丈夫だと思う。

やっぱり駄目だって言われるんだ、こんな事初めてだ。

等々、私の絵の事でかなり奮起してくれたようでした。

謝られる度に、私の方が申し訳ないと恐縮してしまいます。

 責任感やクラスメートに対して思いやりのある人なんだなぁと、一寸昔知っていた人に似ている面があるんだなと思います。

クラス委員長って皆似ているのかもしれませんね。でも自分の役について熱心に取り組む人ってそう多くはないと思います。

過去を振り返ってみてそうでした。その後も思えばいませんね。

 

 


並木道

2016-11-09 15:45:54 | 日記

 校門前の並木道を通い始めて3年目、私は第3学年になりました。

(と、ここで連帯感を持たせてみましたが、嫌な人もいるかもしれません。いろいろですからね。

 新学期から憂鬱な気分です。入試のある学年ですからね。実力テストの予定も毎月組まれているスケジュールです。

私に限らず、皆げんなりした感じの元気のない顔つきでした。元気な人もいましたね、安定株というものです。

 今度のクラスで、私は昔馴染みのFさんと同じクラスになりました。

顔見知りのJさんも同じクラスになりました。

Jさんは、小5の時にFさんが私の家に用事で来た時、彼女の連れで一緒に家に来て、紹介された事がありました。

が、

「Junと同じで外れてるから気が合うと思って、宜しくね。」

と、私にこっそり耳打ちされたという、Fさんから特異な紹介のされ方をした人です。

 …何か思いますよね。(私に限らず

 私自身はそれまで皆から外れていると思ってもいなかったので、

一瞬そうなのかな?と、普通不快に思いますよね。思いました。

 『それはFさん、あなたの方なんじゃないかな…、私今までどれだけ皆から言われたと思って。

よくあんな人と付き合ってるわね。Fちゃんの友達だっていうから、どんな子かと思って。

あの子に友達なんているの。

等。気の毒にと思って付き合っていればこの言われよう。

そう思って、私はにこやかなJさんの顔を見て、この子も気のいい子なのかな?気の毒に

と思った事を昨日のように覚えていました。

私に限らずFさんは、誰に対してもこのような物言いだったようです。

 Jさんと私は背丈も同じくらいなので机も並んでいる事が多く、出席簿でも並んでいましたから、

直接親交するのは初めてでしたが直ぐに仲良くなりました。

3学年は3人で仲良く過ごした感じです。時に2人、F&J、Jun&F、J&Junでした。

話せる時に話していた、時間の合う時にくっついていたという感じです。

 さて、学校の春の行事に毎年写生大会がありました。

私は1年の時には要領が分からなくて、1日写生大会だと聞いていたのでのんびり細かく描いていました。

しかし実際は半日の行事だったので、3分の1ほど描いて終了、集合の声に、絵のバックが空白のままで大慌てでした。

まさか背景を真っ白のそのままに提出もできないと、慌てて緑でバックをべた塗りしました。

おかげで図案画じゃないのに、写生なんだよ、と、

クラスに張り出された絵を見た男子に大いに馬鹿にされてしまいました。

写生の後、クラス内に皆の絵が張り出されることも知りませんでした。

私の絵はよいさらし者になっていました。

校内写生大会の初っ端から、嫌な思い出第1号が出来ました。

 翌年、2年時の写生大会では汚名を晴らすべく奮起しました。

1年の時誰が1日行事だと言ったんだと恨めしく思いながら、確り馬鹿じゃないところを見せなければと、

絵筆を走らせるスピードを、これ以上はできないと思うほどに手早く、

傍らで誰が何を言おうと耳を貸さず、気を取られずに一心不乱に絵に集中して、集合時間前に一応の完成をみました。

時間が余った程です。あれこれと手直しや加筆が出来ました。

それなりの出来にひとまずホッと胸をなでおろしたものです。

頑張った成果はありました。2年の時の絵は銀賞に輝きました。

1年越しで汚名挽回した気分でとても嬉しかったのと、小中と学校で賞をもらった事が殆ど無い私には、

唯一といってよい受賞になりました。

 そして今回の第3学年の写生大会です。

実は、これだけ絵の事を書いて来たのには理由があります。

絵自体は3年目なので慣れていました。ましてや2年の時に受賞した経験があるので張り切って取り組みました。

慣れた分時間は2年以上に余りました。それでせっせと加筆、絵の具を塗り重ねて重厚な仕上がりの絵となりました。

『昨年より良くできたから、今年は金かな。』

そんな事を思い、内心にこにこ1人悦に入っていました。

 ところが、金どころか銅賞にも入らず、選外となってしまいました。

自分でもがっかりして教室に張り出された絵を眺めていました。

結構良かったと思ったのにな、と、溜息を吐いていると

「いい絵だね、金賞でもいいのに。」

と、後ろから声がしました。

振り返るとクラス委員のせー君です。

 僕はこの絵は金賞だと思う、先生に言っておいてあげるよ。と言われて、

私はせー君とは初めてクラスが一緒になり、話すのも初めて、

同じ学年にせー君がいた事もクラスが一緒になるまで気付かなかったくらいに馴染みのない人でしたから、

当然喜ぶ前に凄く驚きました。ぎょっとした感じでした。

男の子の方から話しかけられるのなんて、この3年間に何度あったでしょうか。

また嫌がらせかなと身構えさえしてしまいます。

 でも、クラス委員だし、にこやかな物言いにありがとうとだけ感謝の言葉を返すのでした。

 

 

 

 


買いません

2016-11-09 15:42:43 | 日記

 近くにお店がないんです。

コーヒーショップなんですか?

名前も初めて知りました。

トートバッグが可愛いんですね、検索して写真を見ました。

ネットでも買えるようですが、今のところ購入予定はありません。悪しからず。