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男子の部

2009-08-08 05:59:29 | 将棋
2日目、男子の決勝を少し遅れて会場に到着する。
大盤解説を見上げると何と、対四間飛車5筋位取りではないか・・・(唖然)

この戦法、今はプロの先生の間では見られなくなってしまった。
私が、将棋を少しは真面目に勉強していた35年程前、中原VS大山両永世名人のタイトル戦などで見かけられた居飛車本流の戦法だったのです。



少し、さわりだけを紹介します。



後手陣から、3三に居る角が消えれば、先手は▲2四歩から飛車を進入して行ける。
これは、この戦法に限らず王より大事な飛車が竜に成り桂馬や香車を取れれば負けても満足ですよね。(笑)

そこで、▲4五歩△同歩▲同桂として後手の角を移動させ更に、▲5四歩を突き捨てを入れて、角まで成ってしまおうとする攻撃力がある戦法なのです。

しかし、後手の振り飛車も△4一飛&△1二香と事前に柳に風と、受流す布陣が考案され攻め難くなっています。

その後、この戦法は急戦をあきらめ、持久戦の構想(中原名人が得意としてた。)で、5筋から左に勢力を張り戦う形に変化して行きました。

でも、持久戦にするなら左美濃とか他の戦法の方が勝ってるから、プロの先生の将棋から消えて行きました。

そこで決勝戦ですが、誰も指さなくなっている戦法を採用すると、自分だけが研究していて詳しく相手は、ある程度知識としては知っているだろうが経験値が少なく初見で最善手で対応するのは難しくなります。

それを狙って採用したのか、定跡の勉強の一部で使ってみようと思ったのか本人じゃなければ判りませんが、もし後者だったら、この選手プロ棋士になるかもしれないと感じた次第でした。

深浦王位・屋敷九段・畠山七段・瀬川四段その他、多くの方が本大会の経験者です。

今小学生の皆も、数年後にはチャンスが巡って来ます。
夢があって良いですね。

来年も行きたいので、アンヌ隊員よろしくお願いします。(笑)







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