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右四間の話 Ⅱ

2009-05-08 00:00:05 | 将棋
小学生低学年の頃は、まだ深く考えられない、それで指し手が早くなる。
こういう時期は、感性で指してる感じでスイスイ手が進む。

感性だから難しい手順じゃ無くて、何となくこんな形の完成図がイメージされれば、それでOKだと思う。(あくまでも初心者~低級位者のレベル)

理屈抜きで、本物を毎日見る、そうすると郷田九段曰く「右手が覚えている」大局観が身に付く。

将棋界は、獅子が自らの子を谷に突き落とす様な(巨人の星に良く出てきた)試練を与えるが、マスを対象で将棋を伝えるのなら、ウッキー先生の様に、子どもの読み筋に合わせてあげる技術が、ある程度のレベルになるまで最も必要だと、一緒に講師していて感じます。

今回参考資料は、畠山成幸先生VS島 朗先生の棋譜より。


先手後手とも、ここまで組めれば初段と言われるような形。
右四間担当は、きちんと形で覚えて桂馬参入まで攻めを開始しない。
ここら辺は、2枚落ちなんか、しっかり勉強すると分って来るが、それはさて置き
王様も美濃囲いに組んでいるから、簡単には負けない。

先手の陣形は、やや防衛専門みたいで、こんな形には最初から組めないと思う。
逆に、右四間側は、ここまでの段階でチャンスが多いから推奨モードです。(笑)


▲4六銀△6五歩で戦闘開始。
この歩を▲同歩としないのが「ミソ」で、▲5七銀と少し怖いが、鶴翼の陣みたいに包み込んで迎撃する。


△6六歩と取り込んで、▲同銀に△4四歩と角道を止めてしまった。
これ以上攻められないらしい。(私の棋力では、分らない)
攻めるとしたら、△6五歩か△6五銀でしょうが、△6五歩なら▲5五銀で△6五銀なら▲5五歩でしょうか。
7七の地点に駒が居ないから桂馬の攻撃は空を切るし、角道さえ遮断すれば3五~3四の地点からの反撃が厳しい。
攻められる前に守る、プロの技でしょうか。

ちなみに、ここからBONA先生相手に戦ってみた。
△4四歩に変えて△6五歩▲5五銀△同銀▲同歩△5四歩▲7五歩△6四飛▲8二銀△6二金から激戦になった。

専門的には、成立しないだろうが、アマ初段同士なら、どうなるか不明でしょう。

低級~中級者なら右四間が優勢かもしれません。
受けを、きっちり読むなんて出来ませんから・・・ネ。






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4 Comments

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右四間 (原田)
2009-05-08 19:20:01
矢倉模様からの右四間は後手番用の戦法ですね。清水女流名人が愛用していて居玉のまま△6五歩と仕掛ける超急戦を得意とされています。男性棋士では加藤一二三先生が多用されています。こちらはオーソドックスな指し方で乱戦が嫌いな私には参考になります。自分の棋風を考えて好きな棋譜を研究するといいかもしれません。
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棒銀ネクスト (管理人)
2009-05-08 23:30:16
コメントありがとうございます。
棒銀の次に何を教えようかと模索中で、右四間を試験的に少し研究してみました。
対振り飛車にも使えるし、なかなか良い戦法ですね。

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発動には (ウッキー)
2009-05-09 21:39:41
 土曜教室でコータ君+父さんと話をしたのですが、右四間は相手が矢倉模様の時には威力を発揮するのだけれど、そうなる時が少ない…。
 原田さんのコメにあるように、後手番で▲7六歩△8四歩▲6八銀と来てくれればいいんですけど。(というかこの立ち上がりしか発動しない?)
 それ以外の時どうするか? 先手番で▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩…と横歩になっちゃうと大変だし… そのあたりが課題ですかね。
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居飛車で初段 (管理人)
2009-05-10 14:41:45
コメントありがとうございます。
▲7六歩△3四歩から始まると、▲2六歩に△4四歩突いてくれないと、先手では右四間は無理っぽいですね。
居飛車屋さんの悩みです。
△8四歩ときた時に、空中戦を避けて右四間の技術を活かすなら、▲7八金△8五歩に▲2二角成~26歩型腰掛銀に持って行くと、たぶん相手は腰掛銀じゃ無くて棒銀で来るだろうから腰掛銀型か早繰り銀型で迎撃でしょうか。

居飛車で初段目指すなら、ここら辺が、これから覚える時期ですね。

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