朝からおでかけだ。
ドガティ君と早朝から山の中も歩いてさらに海も見に行った。
その後しっかり朝ごはんも食べたし、郵便局まで行って西友七里ヶ浜店で買い物もした。
午前中にまた出かける。

ダイカンドラの生え方(↓)が、かわいらしいでしょう。
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いい天気。
クルマで出かける。徒歩圏内に外国送金を取り扱う銀行がないので(涙)。
七里ガ浜住宅地のメインストリートではいつものことだが、たいして人がいない。
しーーん。
この住宅地内の制限速度は30km/h。
それで走れば、いきなり生垣の陰から子供や猫が走り出してきても、停止できる。
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人もクルマもいない道路をかなりゆっくりクルマを走らせると、なんだか優雅な気分になれる。
しかし同じゆっくりでも、海沿いの国道134号線は違う。
渋滞でクルマが動かずイライラする。抜け道を行けばよかった。
腰越に向けて停まっては動き、停まっては動き。
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あ、今日もインバウンドの観光客のみなさんがいらっしゃる。
インバウンドの方々に教えてもらうまで、ここが観光地になりうるなどと誰も思わなかった江ノ電鎌倉高校前駅そばの踏切。
しかし今も日本人観光客はあまり来ない。
**********************************
ところで、本日のおでかけの目的は外国送金。
2か月ほどかかったヘッジファンド購入手続きの最終段階、購入資金の送金だ。
通貨は米ドルで送金先は米国。JPモルガン・チェース銀行のニューヨーク。
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そこ経由で、ヘッジファンド管理会社が保有する米国の銀行口座に資金は振り込まれる。
ヘッジファンドと一言で言ったって、数多くの投資戦略がある。戦略が違えば、ほとんど別物のような動きをする。
売り・買い両建て型の裁定取引に分類されるいくつかの戦略もある。
合併・買収・新規株式発行他の企業にとっての「イベント」発生に係るいくつかの戦略もある。
一方、相場の方向性を読んでそれに賭ける「ディレクショナル」と定義される戦略もいくつかある。
今回購入するファンドは、そのディレクショナルのひとつと言えるグローバル・マクロ戦略を採用するファンドだ。
グローバル・マクロ戦略のファンドの運用者なんて世界中にいっぱいいるが、代表的なのはジョージ・ソロスだろう。
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グローバル・マクロ戦略を採用するソロスやその他の運用者は、世界の株式、金利、通貨・・・なんでも臆せず取り扱い、市場に何か不均衡(論理的に見て割高あるいは割安なもの)を見つけると、それを売るなり買うなりする。
「市場は常に不確実性に満たされ、また流動的であるからして、すでにだれにでもわかっているような事実は割り引いて、一方でまだ多数の人に理解されていない不確実性に賭けることで、収益は得られるものだ」とソロスは言う(↓)。
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「あんた、そんなん当たり前やろ!」と突っ込みたくなる説明だ。
でもそれが出来ればだれも苦労はしないほど困難なことであり、かつソロスはそれを軽々とやってのけたのだからスゴイ。
有名なストーリーで説明するとですね・・・1992年9月、ソロスは英国のポンドのそうした状況に賭けた。
ポンドは当時EMSという欧州の為替制度に縛られ、ドイツマルクに一定の幅でリンクさせられ無理に相場が維持され、経済実態以上に過大評価されていたのだ。
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そんな時、ソロスはポンドを売りまくった。英国中央銀行はポンドの防衛(ポンドを買い支えること)に回った。
しかし政治的な制度やルールが、本質的に経済合理性を欠く状況を無理に作り出しても、最後にはいつもそれら政治的な制度やルールが負けてしまう。
だからソロスは、英国中央銀行にあっさり勝ってしまった。
そしてポンドは急落し、英国中央銀行はポンド防衛をあきらめ、英国はEMSを離脱することを余儀なくされた。
同年9月、10月のわずか2か月で、どれだけポンドが下落したかをご覧ください。
シコシコと、私がPCで(Excelにより)↓のグラフを作ってみたよ。
ポンド(対円)の当時の推移だ。
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こうした説明をすると必ずソロスのことを、「そういうことで儲ける悪いやつがいる」という人がいるが、それは違う。
悪かったのは無理やりポンドをドイツマルクにリンクさせ、経済実態以上に過大評価させた政治だ。
実際ソロスが引き起こしたポンド急落を契機として英国はEMSから離脱したが、それはあとから見れば英国にとって幸いなことだった。
英国はEMSの呪縛から解き放たれ金融政策の自由度は大きく向上し、ポンドも他通貨比で下落したので、その後の英国は長い景気拡大を満喫することになる。
グローバル・マクロ戦略とはそんな投資戦略で、そういうヘッジファンドのひとつを買いました、というのが今回の私のお話。
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話がそれるが、英国中央銀行(Bank of England)の立派な建物が面しているのはThreadneedle Street。
「糸と針(つまりは縫い針)の通り」ですよ。
30年ほど前、私は毎日のようにその通りを歩いてました。
ちなみに我が国の中央銀行、日本銀行(日銀)がある日本橋本石町(ほんごくちょう)の石(こく)とは、米の計量単位で、約180リットル。
人間ひとりが1年で食べるとされた米の量で、「加賀百万石」なんて言う時のあの石だ。
現在の日本橋本石町あたりは、昔は穀類を扱う商人の街だった。
新しくできた新石町に対して、古い方であるその町を本石町と言ったそうな。
英国は「縫い針」で日本は「石(米の単位)」。
で、話はこちらにつながる。
膨大な量の英語の書面と格闘しそれらを発送し、お金を送ればそれでヘッジファンド購入手続きは終わりかというと、そうではない。
ファンド購入目的で海外へ送金したら、今度は外為法に基づき、日銀への報告が必要なのだ。
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報告書に記載する項目の中には、日銀が定める3桁の数字からなる国際収支コードがある。
それがまた日銀に尋ねないと、何を書けばいいのかさっぱりわからない代物だ。
日銀に電話すると、極めて丁重にあれこれ質問され「あなたの場合、国際収支コードは●●●になります」と教えてくれる。
自宅から日銀に電話するなんて、初めての経験だなぁ。
一方、お出かけからの帰り途、またランチをつくる時間がなくなったので、お弁当を買う@相鉄ローゼン深沢店。
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天丼だ。
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あぁ~、おいし。
送金したその日のうちに、今回のヘッジファンドの運用会社のファンドマネジャーから「着金を確認した! 我々への信頼に感謝する!」とのメールが来た。
さて、どうなりますか。
ドガティ君と早朝から山の中も歩いてさらに海も見に行った。
その後しっかり朝ごはんも食べたし、郵便局まで行って西友七里ヶ浜店で買い物もした。
午前中にまた出かける。
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ダイカンドラの生え方(↓)が、かわいらしいでしょう。
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いい天気。
クルマで出かける。徒歩圏内に外国送金を取り扱う銀行がないので(涙)。
七里ガ浜住宅地のメインストリートではいつものことだが、たいして人がいない。
しーーん。
この住宅地内の制限速度は30km/h。
それで走れば、いきなり生垣の陰から子供や猫が走り出してきても、停止できる。
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人もクルマもいない道路をかなりゆっくりクルマを走らせると、なんだか優雅な気分になれる。
しかし同じゆっくりでも、海沿いの国道134号線は違う。
渋滞でクルマが動かずイライラする。抜け道を行けばよかった。
腰越に向けて停まっては動き、停まっては動き。
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あ、今日もインバウンドの観光客のみなさんがいらっしゃる。
インバウンドの方々に教えてもらうまで、ここが観光地になりうるなどと誰も思わなかった江ノ電鎌倉高校前駅そばの踏切。
しかし今も日本人観光客はあまり来ない。
**********************************
ところで、本日のおでかけの目的は外国送金。
2か月ほどかかったヘッジファンド購入手続きの最終段階、購入資金の送金だ。
通貨は米ドルで送金先は米国。JPモルガン・チェース銀行のニューヨーク。
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そこ経由で、ヘッジファンド管理会社が保有する米国の銀行口座に資金は振り込まれる。
ヘッジファンドと一言で言ったって、数多くの投資戦略がある。戦略が違えば、ほとんど別物のような動きをする。
売り・買い両建て型の裁定取引に分類されるいくつかの戦略もある。
合併・買収・新規株式発行他の企業にとっての「イベント」発生に係るいくつかの戦略もある。
一方、相場の方向性を読んでそれに賭ける「ディレクショナル」と定義される戦略もいくつかある。
今回購入するファンドは、そのディレクショナルのひとつと言えるグローバル・マクロ戦略を採用するファンドだ。
グローバル・マクロ戦略のファンドの運用者なんて世界中にいっぱいいるが、代表的なのはジョージ・ソロスだろう。
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グローバル・マクロ戦略を採用するソロスやその他の運用者は、世界の株式、金利、通貨・・・なんでも臆せず取り扱い、市場に何か不均衡(論理的に見て割高あるいは割安なもの)を見つけると、それを売るなり買うなりする。
「市場は常に不確実性に満たされ、また流動的であるからして、すでにだれにでもわかっているような事実は割り引いて、一方でまだ多数の人に理解されていない不確実性に賭けることで、収益は得られるものだ」とソロスは言う(↓)。
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「あんた、そんなん当たり前やろ!」と突っ込みたくなる説明だ。
でもそれが出来ればだれも苦労はしないほど困難なことであり、かつソロスはそれを軽々とやってのけたのだからスゴイ。
有名なストーリーで説明するとですね・・・1992年9月、ソロスは英国のポンドのそうした状況に賭けた。
ポンドは当時EMSという欧州の為替制度に縛られ、ドイツマルクに一定の幅でリンクさせられ無理に相場が維持され、経済実態以上に過大評価されていたのだ。
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そんな時、ソロスはポンドを売りまくった。英国中央銀行はポンドの防衛(ポンドを買い支えること)に回った。
しかし政治的な制度やルールが、本質的に経済合理性を欠く状況を無理に作り出しても、最後にはいつもそれら政治的な制度やルールが負けてしまう。
だからソロスは、英国中央銀行にあっさり勝ってしまった。
そしてポンドは急落し、英国中央銀行はポンド防衛をあきらめ、英国はEMSを離脱することを余儀なくされた。
同年9月、10月のわずか2か月で、どれだけポンドが下落したかをご覧ください。
シコシコと、私がPCで(Excelにより)↓のグラフを作ってみたよ。
ポンド(対円)の当時の推移だ。
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こうした説明をすると必ずソロスのことを、「そういうことで儲ける悪いやつがいる」という人がいるが、それは違う。
悪かったのは無理やりポンドをドイツマルクにリンクさせ、経済実態以上に過大評価させた政治だ。
実際ソロスが引き起こしたポンド急落を契機として英国はEMSから離脱したが、それはあとから見れば英国にとって幸いなことだった。
英国はEMSの呪縛から解き放たれ金融政策の自由度は大きく向上し、ポンドも他通貨比で下落したので、その後の英国は長い景気拡大を満喫することになる。
グローバル・マクロ戦略とはそんな投資戦略で、そういうヘッジファンドのひとつを買いました、というのが今回の私のお話。
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話がそれるが、英国中央銀行(Bank of England)の立派な建物が面しているのはThreadneedle Street。
「糸と針(つまりは縫い針)の通り」ですよ。
30年ほど前、私は毎日のようにその通りを歩いてました。
ちなみに我が国の中央銀行、日本銀行(日銀)がある日本橋本石町(ほんごくちょう)の石(こく)とは、米の計量単位で、約180リットル。
人間ひとりが1年で食べるとされた米の量で、「加賀百万石」なんて言う時のあの石だ。
現在の日本橋本石町あたりは、昔は穀類を扱う商人の街だった。
新しくできた新石町に対して、古い方であるその町を本石町と言ったそうな。
英国は「縫い針」で日本は「石(米の単位)」。
で、話はこちらにつながる。
膨大な量の英語の書面と格闘しそれらを発送し、お金を送ればそれでヘッジファンド購入手続きは終わりかというと、そうではない。
ファンド購入目的で海外へ送金したら、今度は外為法に基づき、日銀への報告が必要なのだ。
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報告書に記載する項目の中には、日銀が定める3桁の数字からなる国際収支コードがある。
それがまた日銀に尋ねないと、何を書けばいいのかさっぱりわからない代物だ。
日銀に電話すると、極めて丁重にあれこれ質問され「あなたの場合、国際収支コードは●●●になります」と教えてくれる。
自宅から日銀に電話するなんて、初めての経験だなぁ。
一方、お出かけからの帰り途、またランチをつくる時間がなくなったので、お弁当を買う@相鉄ローゼン深沢店。
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天丼だ。
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あぁ~、おいし。
送金したその日のうちに、今回のヘッジファンドの運用会社のファンドマネジャーから「着金を確認した! 我々への信頼に感謝する!」とのメールが来た。
さて、どうなりますか。