ちょっとはずれがちなキョンキョンの歌をYouTubeで聴きましょうね。
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多少はずれてもいいのです。なにせキョンキョンだから。
おじさんはみんなキョンキョンが好き💛
*******************
ここからは世界経済や天下の大問題である我が国の公的年金の話。
よくぞここまで戻ったと感心する。
ご覧のグラフは米国株式市場の代表的指数であるS&P500の今年に入ってからの動きだ。
2/19に史上最高値を付けたが、コロナ禍が不気味になり急落。
最高値から4割近く下落して3/23に底を打ち、回復。
急落のあとに普通は見ないような順調な回復ぶりを見せつけ、ほぼ全部を戻してしまった。
しかしその間にCOVID-19が世界経済に壊滅的打撃をもたらしたわけで、それでいて今が2/19と同じ水準というのは、ちょっと信じがたい。
私が持っている米ドル建てETFだって、こんな戻り方(↓)だ。
バンガード社のグローバル株式指数の米ドル建てETFである。
手数料は年率で資産額のわずか0.07%ほどだ。
米国上場のETFはいい。おそらく世界で最も運用コストが安い資産運用。
あれこれやるが結局株式指数にすら勝てず、手数料だけは何%もとるばかみたいな国内投信なんて買えなくなる。
で、これもほぼ下げ分を取り戻した。
しかし損を取り戻せたってくらいで喜んでちゃいけない。
こちらは米国を中心にIT系新興企業が多いNasdaq(ナスダック)市場の指数だ。
とっくに2/19の史上最高値を超えて、今じゃそれ以上だ。
結局はどの市場にしろ、あたふたせずにコロナ禍で暴落した時にしっかり株式を持ち続け、可能なら目をつぶってさらに買い増していれば、今頃はウハウハという話だ。
親切なこのブログでは、以下のようなグラフも加えてみた。
● 上記3つのグラフを合わせる。
● わかりやすく、史上最高値をつけた2/19のそれぞれの値を100としてグラフを描く。
するとこうなる(↓)。
比較しやすいでしょ? 放置していても、どれも損はなかったのですよ。
しかしそれはこれまでの話だけどね(将来どうなるかについては、私はわからないが・・・)。
結局この下げ相場とその後の回復の期間に関して言うと、キャッシュ・パニッカーより、ほとんど何もしなった人々の方が概ね良い成果を得られていたし、もし下げの途中で新たに買い始めてたりしたらもうウハウハだったのだ。キャッシュ・パニッカーとは、パニックになってキャッシュを求める人のことである。つまり、今回のような激しい下げ相場を見て、恐怖のあまりとにかく保有している株式をすべて売却して現金に換えて安心したいと考える人たちのことである。そうした人たちは下げ相場が始まってから株式を売るので損を被るが、その後恐怖で足がすくみ新たには買い戻せない人たちで、新たに得るものがなく結局損しただけに終わる。
バンガード社が先日良いレポートを出した(↓)。
それによると、米国株式市場が史上最高値を付けた本年2月19日から5月末までの間に、バンガード社のファンドを保有する個人顧客のうち、キャッシュ・パニッカーとなった(全株式を売却した)人は、0.5%未満しかいない。
しかしそうしたキャッシュ・パニッカーの8割以上が5月末までに得た投資成果は、「あわてて売らなかった方がマシだった」というものであるらしい。
米国株式市場はその後の一カ月半(5月末~7月半ば)でさらに上昇しているから、もはやキャッシュ・パニッカーのほとんどが結局は「慌てて損した」という状態なのだろうね。
これを読んで「株式市場のことなんて、私には関係ない」なんて思う人がいるとしたら、それは間違いです。
前にも申し上げた通り、国民みんなの虎の子である公的年金だって運用先は今やほとんど内外の株式市場や海外の債券なのだ。
こちらがその公的年金の運用市場別割合だ。
公的年金だって、あなたの生命保険だって、ゆうちょ銀行に預けたカネだって、その投資先の多くが内外の株式や外国債券。
我が国の人々の将来の暮らしは、これらリスクを負った資産にかかっているのだ。
そういえば日本年金機構からまた葉書が来てたね。
それによればもうすぐ61歳の私の将来の年金給付金のイメージは以下の通りらしい。
● 選択肢はいろいろあるが、ここでは65歳からあるいは70歳から、公的年金をもらい始めるという2択を仮定する。
● 65歳から公的年金を受取ると仮定すると、1年間に受け取れる金額は100万円(考えやすくするため数字を簡単化している)。
● 年間100万円という給付金をもらうためにこれまで私がコツコツ貯めた掛け金は総額962万円。
● つまりこれまで貯めた掛け金を全部取り戻すには、私は65歳から10年弱、75歳くらいまで生きればいいってことになる。
● また65歳からではなく70歳から年金給付金を受取ることを選択すると、その後は毎年142万円もらえる。
65歳からの受取りを諦めて、5年後の70歳から年金給付金を受取り始めるとその後は1年に4割強も多くもらえるのだ。だから「生涯現役! 70歳まで働いてから年金もらいましょう」と国は言う。
日本年金機構から来る葉書の説明よりはかなり親切な私のブログは、その説明を以下のような表にしてみた。
本当のところ、どちらが得か? もらおうと思えば65歳からもらえる累積500万円(65歳から69歳までの、年間100万円 × 5年間)を捨てると、70歳から年間42万円多めにもらえる。これって得なのか??? 遠い将来に年間42万円多くもらうために、先にもらうことが出来る500万円を捨てる?
それで元をとるためには、70歳から少なくとも12年近く(500万円÷42万円≒12年)長生きしなければならず、それでやっとトントンということになる。
それらを総合すると以下のようなことだ:
● 自分がこれまでに貯めた掛け金を取り戻すには75歳まで生きればいい。
● 65歳で年金受取り開始 vs.70歳で年金受取り開始の選択で、後者が得になるには82歳以上まで生きていなければいけない。
しかもこの役所の説明には時間の観念がない。カネを先に受取ることの優位性というか、運用利息を考慮していないのである。早めにもらったおカネを米国株式やヘッジファンドや社債などで運用すると、プラスマイナスの計算はさらに違って来る。しかも82歳まで生きるとは限らず、早めに死ぬとしたら年金受給開始を遅らせることは損な話だ。一方で、82歳より長く生きるかもしれないが、それはまたその時のこと。
結論として、やはり私は65歳から公的年金をもらっちゃおう!
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ここからは世界経済や天下の大問題である我が国の公的年金の話。
よくぞここまで戻ったと感心する。
ご覧のグラフは米国株式市場の代表的指数であるS&P500の今年に入ってからの動きだ。
2/19に史上最高値を付けたが、コロナ禍が不気味になり急落。
最高値から4割近く下落して3/23に底を打ち、回復。
急落のあとに普通は見ないような順調な回復ぶりを見せつけ、ほぼ全部を戻してしまった。
しかしその間にCOVID-19が世界経済に壊滅的打撃をもたらしたわけで、それでいて今が2/19と同じ水準というのは、ちょっと信じがたい。
私が持っている米ドル建てETFだって、こんな戻り方(↓)だ。
バンガード社のグローバル株式指数の米ドル建てETFである。
手数料は年率で資産額のわずか0.07%ほどだ。
米国上場のETFはいい。おそらく世界で最も運用コストが安い資産運用。
あれこれやるが結局株式指数にすら勝てず、手数料だけは何%もとるばかみたいな国内投信なんて買えなくなる。
で、これもほぼ下げ分を取り戻した。
しかし損を取り戻せたってくらいで喜んでちゃいけない。
こちらは米国を中心にIT系新興企業が多いNasdaq(ナスダック)市場の指数だ。
とっくに2/19の史上最高値を超えて、今じゃそれ以上だ。
結局はどの市場にしろ、あたふたせずにコロナ禍で暴落した時にしっかり株式を持ち続け、可能なら目をつぶってさらに買い増していれば、今頃はウハウハという話だ。
親切なこのブログでは、以下のようなグラフも加えてみた。
● 上記3つのグラフを合わせる。
● わかりやすく、史上最高値をつけた2/19のそれぞれの値を100としてグラフを描く。
するとこうなる(↓)。
比較しやすいでしょ? 放置していても、どれも損はなかったのですよ。
しかしそれはこれまでの話だけどね(将来どうなるかについては、私はわからないが・・・)。
結局この下げ相場とその後の回復の期間に関して言うと、キャッシュ・パニッカーより、ほとんど何もしなった人々の方が概ね良い成果を得られていたし、もし下げの途中で新たに買い始めてたりしたらもうウハウハだったのだ。キャッシュ・パニッカーとは、パニックになってキャッシュを求める人のことである。つまり、今回のような激しい下げ相場を見て、恐怖のあまりとにかく保有している株式をすべて売却して現金に換えて安心したいと考える人たちのことである。そうした人たちは下げ相場が始まってから株式を売るので損を被るが、その後恐怖で足がすくみ新たには買い戻せない人たちで、新たに得るものがなく結局損しただけに終わる。
バンガード社が先日良いレポートを出した(↓)。
それによると、米国株式市場が史上最高値を付けた本年2月19日から5月末までの間に、バンガード社のファンドを保有する個人顧客のうち、キャッシュ・パニッカーとなった(全株式を売却した)人は、0.5%未満しかいない。
しかしそうしたキャッシュ・パニッカーの8割以上が5月末までに得た投資成果は、「あわてて売らなかった方がマシだった」というものであるらしい。
米国株式市場はその後の一カ月半(5月末~7月半ば)でさらに上昇しているから、もはやキャッシュ・パニッカーのほとんどが結局は「慌てて損した」という状態なのだろうね。
これを読んで「株式市場のことなんて、私には関係ない」なんて思う人がいるとしたら、それは間違いです。
前にも申し上げた通り、国民みんなの虎の子である公的年金だって運用先は今やほとんど内外の株式市場や海外の債券なのだ。
こちらがその公的年金の運用市場別割合だ。
公的年金だって、あなたの生命保険だって、ゆうちょ銀行に預けたカネだって、その投資先の多くが内外の株式や外国債券。
我が国の人々の将来の暮らしは、これらリスクを負った資産にかかっているのだ。
そういえば日本年金機構からまた葉書が来てたね。
それによればもうすぐ61歳の私の将来の年金給付金のイメージは以下の通りらしい。
● 選択肢はいろいろあるが、ここでは65歳からあるいは70歳から、公的年金をもらい始めるという2択を仮定する。
● 65歳から公的年金を受取ると仮定すると、1年間に受け取れる金額は100万円(考えやすくするため数字を簡単化している)。
● 年間100万円という給付金をもらうためにこれまで私がコツコツ貯めた掛け金は総額962万円。
● つまりこれまで貯めた掛け金を全部取り戻すには、私は65歳から10年弱、75歳くらいまで生きればいいってことになる。
● また65歳からではなく70歳から年金給付金を受取ることを選択すると、その後は毎年142万円もらえる。
65歳からの受取りを諦めて、5年後の70歳から年金給付金を受取り始めるとその後は1年に4割強も多くもらえるのだ。だから「生涯現役! 70歳まで働いてから年金もらいましょう」と国は言う。
日本年金機構から来る葉書の説明よりはかなり親切な私のブログは、その説明を以下のような表にしてみた。
本当のところ、どちらが得か? もらおうと思えば65歳からもらえる累積500万円(65歳から69歳までの、年間100万円 × 5年間)を捨てると、70歳から年間42万円多めにもらえる。これって得なのか??? 遠い将来に年間42万円多くもらうために、先にもらうことが出来る500万円を捨てる?
それで元をとるためには、70歳から少なくとも12年近く(500万円÷42万円≒12年)長生きしなければならず、それでやっとトントンということになる。
それらを総合すると以下のようなことだ:
● 自分がこれまでに貯めた掛け金を取り戻すには75歳まで生きればいい。
● 65歳で年金受取り開始 vs.70歳で年金受取り開始の選択で、後者が得になるには82歳以上まで生きていなければいけない。
しかもこの役所の説明には時間の観念がない。カネを先に受取ることの優位性というか、運用利息を考慮していないのである。早めにもらったおカネを米国株式やヘッジファンドや社債などで運用すると、プラスマイナスの計算はさらに違って来る。しかも82歳まで生きるとは限らず、早めに死ぬとしたら年金受給開始を遅らせることは損な話だ。一方で、82歳より長く生きるかもしれないが、それはまたその時のこと。
結論として、やはり私は65歳から公的年金をもらっちゃおう!