朝起きるとまだ暗かった。
特にこの場所は夜明けが遅い。東に八ヶ岳連峰があるからね。
ドガティ君に電気ストーブを点けてあげましょ。

ぼんやりと空は明るくなるんだけど。

外気温はマイナス4度ほど。

朝の最低気温は、これくらいのことが多かったな。
これはこの場所としては、そんなに寒いことではない。

ちょっと明るくなったところで散歩に出かけましょう。

前回の投稿でボール遊びをしていた時とは異なり、ドガティ君の表情は暗い。

寒いだけで、道路脇は雪があって、土や草の匂いを嗅ぐ楽しみも少ない。
そんな散歩は彼にとってはあまり面白くないのだ。
やはり草に残る動物の匂いを嗅いだり、ボールを追ったりするのが楽しいのである。
このあたりではヤドリギは少ないが、たまにはこのように見かけますよ。

画像中央の丸いのがそれだ。
「おかーさん、もうこんな散歩止めて、山荘で寝ませんか?」とドガティ君は言う。

ドガティ君、まあそう言わず、歩きなさいよ。

仕方なく彼はトボトボ歩く。

こんな別荘地でも夜は野生動物の天国らしく、鹿やウサギやテンやキツネがウロウロしている。
ドガティ君はそんな動物の足跡を雪の上に見つけ、その匂いを嗅いでいる。

いつもならアルプス(スイスじゃないよ、日本のだよ)が遠く見通せる場所なんだが、今日は何も見えないね。

晴れていれば槍ヶ岳なんてのも見えるんだけど。
「おとーさん、この散歩、退屈です」と拗ねるドガティ君。

だんだん雪が降って来た。

脇の雪に残る動物の足跡の匂いを嗅いでいるドガティ君。

降雪がだんだん勢いを増す。
いつもなら真正面に阿弥陀岳が見えるはずなのに、それも見えない。

こりゃ積もりそうだね。

我々が今歩いているところはいつもの三井の森じゃなくて、アルピコ(地元交通の企業)が分譲した別荘地内ある。
そのアルピコの別荘地は原村・茅野市の境界に近いが、ギリギリ茅野市側にある。
しかしその別荘地の最上部にある上水道施設は原村のものだ。

違う角度から撮影しましょうか。。。
左が原村、右が茅野市、この原村の上水道施設は茅野市側にあるでしょ。

Google Mapで見てみましょう。
下の衛星画像で赤い字の「私」とあるのが、私が立っているところだ。
その左横にある白い矢印の方向(画像で左、方向で西)を向いて、私は上の画像を撮影した。

完全にこの施設は茅野市側にあるのです。
再度同じ画像で確認してください。

水道って、自治体と深く係るけれど独立採算事業だからね。
税金は投入されず、独立採算でプラスになるように料金が設定される。
まれに足りなくなった時は補助金になる(のかな?)。
別荘地が開発される時に原村がこの水道の仕事を引き受けたのかねえ?
そこを過ぎると峠の我が家が見えて来る。

クルマの上に雪。

これは積もるのかねぇ。
面倒だね。

どんどん降って来たぞ。

敷地内でリードを放すと山荘へ戻れることを理解しているドガティ君は、うれしくて、さっさと自分だけ走って玄関へ移動する。

「早く鍵を開けてください」と懇願している。
戻ったら朝ごはん。
これは、ママキッチンのパン。

たてしな自由農園で販売されていたので購入した。
初めて買ったな。
原村のパン工房だ。

朝ごはんを食べましょう。

おいしいパンでした。

【つづく】