アイネ・クライネ・ナハト・・・♪
Mozart: Serenade in G Major, K. 525 "Eine kleine Nachtmusik" - I. Allegro
爽やかだね。
鶴岡八幡宮の名碑。
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八幡宮境内の西側に、横浜鎌倉線(県道21号線、一般に鎌倉街道ともいわれる。古道としての「鎌倉街道」と少々異なる)に向けて設置されていて、多くの人やクルマから丸見えだ。
でもこれ、なんか変ですよね。
前面の一番上のところ(「鶴」の字の上)が削り落とされている。一体ここには何があったのか? 紋の類か、字か?
インターネットで調べてみたけれど、私が見た限りでは、どこにもそれについての説明が見つからなかった。なぜ話題にならないのだろう?
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そう私が書くと「神仏習合時代は鶴岡八幡宮寺と呼ばれたくらいでここは寺でもあったわけだから、この場所には寺としての紋か何か仏教的なものが刻まれていたのだろう。ところが明治時代に入り神仏分離令が出て廃仏毀釈となり、鶴岡八幡宮の大塔の破却などと同時にこれも削り除かれたのであろう」と想像する人も中にはいるはずだ。
しかしそれだと話が合わない。
鶴岡八幡宮の廃仏毀釈は明治時代に入るとすぐに行われたと記録にあるが、この名碑はそれよりはるか後に建てられているからだ。
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建立されたのは明治36年とある。
明治36年に刻まれ、その後削り除かれなければならなかったものとは何だろうか?
ご存じの方がおられたら、教えてください。
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もうひとつの疑問がある。
この名碑って、本当に明治36年に建立されたのかねえ?
妙に文字の刻みがシャープだ。10年前の建立と言われてもおかしくないくらいに。
ちなみにこの名碑を建てた人は「石工 杉山由太郎」であると書いてある。杉山家とは今年で創立420年となる石長のこと。鎌倉の名門石屋さんである。
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現在の社長も杉山さんだ。そのご先祖である十四代目杉山由太郎さんがこれを刻んだ。そして現在の杉山社長は十九代目に当たる。
石長の仕事の跡は鎌倉市内のあちこちで見られるが、観光客の目に現在最も頻繁に触れることになるのは、近年の若宮大路改修工事で新たに建てられた100基近い灯籠だ。
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その中の1基は石長本店ビルの前にある石長が寄贈した灯籠だ。
以前このブログで書いたことだが、石長が関わったもっと古い物が八幡宮境内に残っている。
三の鳥居を入ると目の前に見える太鼓橋は、関東大震災で崩れた太鼓橋を新たにコンクリートで作り直したものである。
一方鎌倉時代に最初の太鼓橋は木で作られ朱塗りだったことから、当時からしばらくは「赤橋」とも呼ばれていたと多くの説明にある。
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しかしその初代木製太鼓橋(赤橋)が関東大震災までの700年以上の間ずっとそこにあったわけはない。耐久性から言って何度もかけ替えられたはずだが、それについて詳しい説明はどうも存在していないようだ。
ところが関東大震災で崩れた石製の太鼓橋の一部は今も残っている。それがこれ(↓)で、境内の中の土留めとして今も使われている。
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「元禄十・・・」から始まっていろいろと書かれている。
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以前説明したから、これは省くね。
その続き。
ここに石長のことが出て来る。四代目庄兵衛だ。
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関東大震災で崩れた太鼓橋は石製であり、それは元禄十年(1697年)に作られ、責任者は石長(当時「石長」とは言わなかった)の四代目にあたる庄兵衛だったのである。
因みにこれは「せきちょう」と読まないからね。「いしちょう」が正しい。音読み訓読みが混じっている形。「石工の長次郎」という呼称からそうなったという説明が同社のホームページにある。
しかし「石屋の長次郎」なら「いしちょう」で良いと思うが、「石工の長次郎」だと言うなら「せきちょう」になってしまわないかと思うが、まあいいか。
八幡宮にまつわるお話はこれで終わり。
これは私のリュック。主として食料品の買い物に使っている。あるいは1泊程度で出かける時(関西に住んだ生前の母に会いに行った時とか、どこかホテルで泊りがけのセミナーがある時)にはこれで出かけたこともある。
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リュックであるから両手が空くし、たくさんものが入る。たくさんものを運ぶわりには、片手で持ったり片方の肩に担いだりしないから、上半身が直立する形で楽に運べて腰に負担が少ない。
North Face Base Camp Fuse Boxというのが購入当時の正式名称。
たしかにFuse Boxらしき四角い形をしている。
この四角がいい。リュックで四角いものって、これを私が購入した11年前にはあまり多くは見かけなかった。
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四角いと食料品を大量に入れるのに便利なのだ。
段ボール箱が直方体なのと同じだ。段ボール箱が円錐あるいはピラミッドみたいな形だったら、大変でしょう?(笑)
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このリュックについて懸念していることがひとつある。
数年前からかなり流行しているのが気になるのだ。11年前にこれを購入した私は先見の明があったとも言えるが。そして今やNorth Face社だけではなく競合アウトドア用品メーカーが類似の形のリュックというかバッグをいろいろと生産している。
前を歩くのは鎌倉学園の生徒だ。二人とも同じNorth Faceの製品で、私のとは色違いのものを背負って通学している。
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JRや江ノ電でも最近やたら見かけるんだよねー。
世の中でこういう流行があると、たいていの場合行き着くところまで行って飽和状態になり、どうせ若い子たちは乱暴に扱うので、数年も経れば買い替えることになるが、その時には同じものは買わない。
その時点ではまた別のデザインの新しいものが出て来ていて、彼らはそれを買う。そこからさらに10年ほど経つと「そう言えば昔、North Faceの四角いの流行ったよね~」なんて、彼らは昔を懐かしむようになる。
将来のその頃、つまり私がこれ(↓)を購入してから四半世紀以上経っても、私はまだこれ(↓)を使っている可能性が高い。するとこれを背負った私を見た若い人たち(あるいは彼らも中年になっているかもしれない)が「あのおじいちゃん、まだあれを使ってるわ」なんて言うかもしれない。
その時私はその若い人たちに対して「違うんだなあ。私は君たちがこれを使い始めた時の10年以上前にはすでにこれを使っていて、君たちがこれを捨ててから10数年経った今もまだこれを使っているのだ。私のこのリュックの長ぁ~い使い方からしたら、君たちのこれの使い方なんて、途中の数年間のほとんど瞬間とも言えるものだ。私には流行など関係ないのだぞ」と説明するのだろうか?(笑) ただの変人ですね。
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私はこれをとても大事に使っていて、隅っこに多少のスレ、日焼けが見られるくらいで、今もまったくと言ってよいほどこのリュックに損傷はないのである。
したがってあと10数年は少なくとも使えると思う。
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また話は変わる。
この小説をご存じでしょうか?
保坂和志さんの季節の記憶。
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保坂さんは山梨県生まれで、幼い頃に鎌倉に転居して鎌倉で育った人だ。だから鎌倉のことはよくご存じである。
この小説には稲村ケ崎の谷戸や海のことがよく出て来る。
我が家からは稲村ケ崎なんて徒歩ですぐなので、小説を読んでいると、私はそれが具体的にどの箇所のことを書いたものかと想像してしまう。
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この画像(↓)の右のページにある"急な坂"ってのも、それがどこのことか、私にはわかる(と私は思っている)。
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おそらくこの坂(↓)のことだ。
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めちゃくちゃ急な坂である。
尾根の中の楽しい山道から、谷戸へ降りて来るとんでもない急坂である。
稲村ケ崎と言えばはぶか牛肉店。
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ついつい寄ってしまうのよねー。
ピリ辛ソーセージと焼き豚を購入した。
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ところで、ゴールデンウィーク突入の鎌倉市は大変なことになっている。
大型クルーズ船入港禁止や入域税を実施し始めたヴェネチア並みに、そろそろ施策を考えてはどうかな。外部からの訪問者数 ÷ 面積では京都をはるかに凌いでいる鎌倉市。小さすぎて麻痺しているわ。
ところがゴールデンウィーク初日の27日(土曜日)は、朝から少し雨が降ったからか、拍子抜けするほどの観光客の少なさ。
これはその日の午後4時台半ばの江ノ電稲村ヶ崎駅のホーム。江ノ電もガラガラだった。
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しかしその反動は大きかった。
翌28日(日曜日)午後4時22分の鎌倉駅がこれだ。鎌倉駅に入って来た江ノ電から降りて来る乗客の列がすごい。車両の中から人が出て来る出て来る。ほとんどはJR横須賀線鎌倉駅に向かい東京・横浜方面へ帰る人たちだが、一部は江ノ電鎌倉駅改札から外へ出る。
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この江ノ電に乗ろうとホームで待っていた人は、すべてがそれに乗れるわけではない。私も含め多くの人が駅員に「次の電車を待ってください」と言われ乗るのを制止されれるのであった。
道路もすごいことになっていたな。渋滞で市内中心部は排気ガスがたまっていたような。あちこちでゴミのひどい捨て方が見られたしね。5月上旬のゴールデンウィーク期間や夏休み期間が思いやられる。
こちらは先ほどの稲村ケ崎駅前はぶか牛肉店の焼き豚。お店がくれたタレをかけ、パクチーを添えた。
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これを食べるためにランチをそろえたよ。
焼き豚以外は、キムチ、中華スープ、中華ドレッシングのサラダ、中国風炒めそば。
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中華ドレッシングたって、ごま油に酢に醤油。それだけ(笑)。
炒めそばは、太麺を茹でて冷水で締めて炒めたもの。
炒めそばの調味料は老抽王、醤油、砂糖、胡椒、ニンニクを擦ったもの、中華ペースト。
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具はネギ、ニラ、モヤシ。それだけだ。
はぶか牛肉店の焼豚、タレ、パクチーが混じりあう。たまらんね。
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老抽王も使い切った。
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いい調味料だね。
よく洗いましょう。樹脂の栓も全部取って。
明日は瓶や缶を廃棄する日だ。ちょうどいい。
このラベルをうまく剥がせるかな? 湯に浸けると取れそうだけど、かなり手ごわいやつだった。