前回の続き。
お金が好きな私は、コインも好き。
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経済価値がほとんど無いようなコインを結構持っている。
日本で言えばギザ10(側面に線が彫り込まれた10円玉)みたいなもんだ。
価値はないものの、コインと言うだけで興奮するねえ(笑)
英国が通貨の計算ルールを改めた(100ペンス=1ポンドにした)のが1971年。これ(↓)はその少し前、1967年発行の1ペニー硬貨だ。
ペンスが複数形で、ペニーは単数計。最初だけ1ペニーと言って、2以上は2ペンス、3ペンス、4ペンス・・・・となる。
それが100ペンスになったら、1ポンドと同じ価値となる。でもそんな合理的なルールになったのはわずか半世紀と少し前のことだ。
それ以前は最低単位のペンスが12集まって12ペニー。それが1シリングと等価で、そのシリングが20集まって20シリングとなると、それが1ポンドと等価。つまり1ポンド=20シリング=240ペンスだったのだ。当時英国内では計算間違いだらけだったろうね(笑)。
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エリザベス二世が描かれている。女王だったからね。
「REGINA」とあるのはラテン語で女王の意味だ。
男の王ならREX。
このデザインの1ペニーは、19世紀から長い間使われた。
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王や女王の顔は時代により変わったが、反対側は長く守護神ブリタニアが座るデザインが使われた。
ルール・ブリタニア!
Rule Britannia
現在流通する1ペニーはこんなのもあるらしいよ(笑)。
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やっと王になった男、チャーリーの横顔。
ダイアナ人気の裏返しでチャーリーはあまり人気もなかったが、じっと待っていたら最近やっと王になった。
1971年より前のルールでは、1ペニーが12集まって12ペンスとなるとそれが1シリングと等価であり、シリングが20集まって20シリングとなるとそれが1ポンドと等価であると先に述べたが、1シリングの硬貨とはこちら。
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ONE SHILLINGと書いてありますでしょ。12ペンス、あるいはポンドの1/20の価値と同じってことね。
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でも1971年のルール変更で単純に100ペンス=1ポンドに改められたので、このシリングという単位は不要になった。
じゃあ、この1シリング硬貨は廃棄される運命にあったのか?というと、そうではない。
100ペンス=1ポンドの新制度のもとで、なんと同じ大きさや同じ色で、5ペンス硬貨が鋳造され始め、この旧1シリング硬貨(左)は新5ペンス(右)と同等の価値を持つものとして使われることとなったのだ。
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右側の新5ペンスには「NEW」の表記が見られるね。その表記は1980年代まで続いた。それくらい英国人にとっては1ポンド=20シリング=240ペンスという概念が超長期にわたり染みついていたのだ。
話がどんどん飛ぶけど、シリングという単位は他国でも使われた。
こちらはオーストリアの1シリング硬貨。
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しかしこちらのシリングも、オーストリアがユーロを導入したことで、廃止となった。
欧州大陸のほとんどの国で、今や通貨はユーロが使われている。
だから今は、こんな硬貨(↓)もない。
ドイツマルクだ。欧州の中の優等生の国の誇り高い通貨。
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5マルク硬貨だよ。
1951年のだね。
鷲のデザインがいいよねー。ドイツらしい。
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私にとってはドイツマルクって思い出の通貨だ。ユーロなんてくそくらえだ・・・そんなことは言ってはいけない(笑)。
美青年だった頃の私(?!)は東京銀行人事部に「ロンドンに行け」と言われたので行った。そこでいきなりドイツマルクとスイスフランの短期金利のディーリングをすることを命じられた。
短期金利のディーリングなんて業務の知識は持ち合わせてないし、英語で仕事をしたこともなかったので、私にはきつい仕事だった。コックニー訛り(下町のアクセント、発音)のブローカーが早口で言う英語の数字がまったく聞き取れなかったな。
金利は1/8や1/16や時に1/32パーセント刻みで語られ、独特なルールもあり、初心者はかなり苦労するのである。しかもその数字を言うにあたり、整数も分母も省略することがあるのだ。
例えば金利が4.53125%(=4 17/32%あるいは4%+17/32%)だとすると、ディーラーやブローカー間では大台の4%は当たり前なので、省略することもある。
また32についても言及しないことがある。なぜなら17/32だとしたら、分子が17であることからその分母は8や16であるわけはなく、絶対32に決まっているので、「32」なんてわざわざ言う必要がない。
だから「時は金なり」の世界では、先ほどの例の4 17/32%の金利をただ「17」と言う(4も32も言う必要がないのである)。するとそれは4 17/32%の意味なのだ。
しかし初心者がいきなり「17」と言われてその英語が聞き取れたとして、それが「4%+17/32%」の意味であると理解するには、ちょっと時間がかかる。しかしそれを考えている間に大きく金利が動き、大損することもある世界。精神がおかしくなるよねー(笑)。
そんな私はブローカーに「17」と叫ばれ、それが何を意味するかわからず、隣に座っている先輩に「あのぉ・・・17って言っているみたいなんですが、それってどういう意味なんですかねぇ?」と尋ねるのだった。すると先輩は「自分で考えろ、馬鹿!」と私に怒鳴るのだった。当時のディーリングルームって、完全にパワハラの世界だった。でも当時パワハラなんて言葉は存在せず、後輩はただ耐えるだけ。私は「自分は今後やって来る後輩には丁寧に優しく接しよう」と心に誓ったのでした。
オフィスは20-24 Moorgate EC2R 6DHだった。こんなところ(↓)だけどね。
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東京銀行は戦前の横浜正金銀行の歴史を引きずり、当時日本の銀行の中では最大の外貨調達をしていて、と言うことは、ろくに業務を知らない素人の私は邦銀の中でドイツマルクとスイスフランに関しては最大の調達をしていたことになる。
そんなことでええのか?とも思うが、若くても驚くような仕事を任されるのが海外勤務の不思議なところ(笑)。
つまらない20世紀の硬貨のあとは、もうちょっと面白い硬貨を載せましょう。
1813年のマンクスポンド。
英国王領のマン島の通貨だ。マンクスは「マン島の」意味の形容詞。
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マン島は英国ではない。
独立した議会を持つ王領だ。
通貨も独立していて、今もマンクス・ポンドが流通する。
ただし英国のポンドと等価だ。
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マン島、ジャージーやガンジーなど、実質的に英国であって、しかし厳密には英国ではない不思議な場所が、いろいろとあるね。
話はどんどん変わる。これは私の靴。トレッキングシューズ。
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アキレスや月星とともに、昔から子供の運動靴を作って来た靴メーカーのアサヒ靴。そこが今もいろんな靴を作っている。それがまた安い。
私は履き方が悪いのか、体重が重いのかなんだかわからないが、安い靴を買っても、高い靴を買っても、何を買ってもこの類の靴はすぐつぶれてしまうのだ。ところが、このトレッキングシューズは不思議と長持ちしている。しかも安いんだから言うことなし。
靴って曲がった時に同じところにしわが寄る。下の画像で言うと①か②の赤い線がそれだ。
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そこにたいてい亀裂が入る。
しかしこの安い靴はそうはならない。
さらに、底の樹脂部分と、上の繊維やレザーの部分とがパカッと分離してしまうことがよく起こるのだが、この安い靴はそれもない。
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いいわぁ。Amazonのタイムセールなら、3,000円ちょっとですよ。
よくできた靴だ。
さすがに底はすり減ってきた。
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これは仕方がないよね。
底を張り替えるようなタイプの靴ではないので、所詮消耗品ではあるけれど、それならそれでいいわけで、こういう作りをするメーカーって偉いよね。
またAmazonがタイムセールやらないかなぁ~と思ってたら、やってた。
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すぐポチる。長持ちする靴が送料込みで3,156円だ。
明日発送になるらしい。将来のために買っておきましょう。
ではこの頑丈な靴を履いて、ドガティ君の散歩へ出かけましょう。
今日は妻もいないので、オトコ対オトコの散歩だ。
住宅地から広町緑地を抜けて、鎌倉山へ。
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途中でたくさんのワンコ関連のお知り合いに遭遇する。
ドガティ君はワンコ友達を挨拶。
私は飼い主との立ち話。
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そして家に帰る。
晩御飯は適当に食べて、風呂に入り、寝た。
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翌朝のこと。
洗濯をする。
また一昨日使ったタオルが昨日室内干しされているのでそれを取込む。
ガチガチに固くなっているので、それをそのままたたむのではなく、乾燥機に入れる。
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そのままたたんでしまえばいいではないかと私は思うが、「それでは固いからダメ」という妻の命令にしたがい、私は乾燥機にタオルを入れてしばらく動かす。
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なんでも命令に従う。
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机の引き出しを整理していたら、コースターが出て来た。
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鎌倉市関谷にあるラファエル会の福祉施設鎌倉薫風の生徒さんがつくったさをり織りのコースターだ。
これは以前ラファエル会の偉い方から頂いたものだ。
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せっかくだから使ってみましょう。
コースターと言えば私はずっとこれを愛用している。ラオス製だよ。珍しいでしょ。
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issy-familyさんに頂いたものだ。
あると便利だよね。特に繊維のものがいい。
夏の冷たい飲料はすぐ水が垂れるから。
朝から野菜生活をがぶ飲み。
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それでは朝ごはんにしましょう。
というか朝昼兼用だな。
それでこれ(笑)。「欧風チーズカレー」らしいよ。
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朝昼兼用で私がこれを食べることに驚かれ、批判的なお気持ちをお持ちの方もおられましょう。
わかります、わかります。でもこういうのも、私、よく食べるんです。
夕方になる。
明日の朝のゆで卵を作りましょう。
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サラダにハムも用意。これもまた明日の朝のためのもの。
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こちらは豚汁だ。
奥様と今晩食べるためのもので、昨日から作ってあるもののうち1/3を牛白もつ煮にしたが、その残りである2/3に材料と調味料を加えて、豚汁をつくる。
なんと簡単な。
にら、豚小間、あつあげ。
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中国製辣油。
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グツグツ煮る。
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なんとおいしそうな。
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味見しながら調味料を加える。
あとでニラをぶち込もうね。
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そこで火を止めて、ドガティ君の散歩に出かける。
稲村ヶ崎を眺めよう。
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ドガティ君はがんばって山を登る。
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彼も6歳半だ。
ドガティ君も歳とるのが早いねえ。もうちょっとゆっくり歳をとってくださいな。
そろそろ奥様も帰宅する頃かなぁ~。
夜の6時半頃になって妻が帰宅。
ザーサイ、ひじき、豚汁とごはん。
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今日も静かに終わったぁ~。