「公共事業が日本を救う」 という本を読んだ。デフレをから脱却するには、公共事業を拡大すべし、という三橋貴明氏と同じ主張である。
日本の財政のことで、三橋貴明氏の本をすでに十数冊読んでいるが、どうもピンとこないことがあった。それは、家計の預金が金余りで積み上がっている。銀行は、投資先がないから、国債を購入する。その国債は、政府の資産と同じで、何の心配もないんだ、という主張。ギリシアは、外国から借金しているから問題で、日本は国内で、資金を調達してるから、問題ないと。
しかし、仮に家計が金をすぐ返してくれというと、どうするんだろう。国債は、政府の負債になっているから、、政府が破たんしてしまうのではないか、という疑問が、なかなか理解できなかった。
しかし、この本でそれがやっと理解できた。政府が、民間の家計から国債(借金)をしても、いざとなったら、紙幣を印刷すれば全て解決する、というもの。紙幣の発行権は、政府が持っている。だから、国内からいくら借りても、それは、、政府の資産と同じだ、というもの。
なるほど、まさに、目からウロコ、ようやく理解できた。これでやっと腑に落ちた。日本は破たんなんかしない。世界一の金持ち国なのだ。従って、今の政策は、デフレ脱却のため、お金を使うことだ。財政健全化など不要である。どんどん国債で公共事業をやればいい。消費税のアップも不要、景気に水を差す。
しかし、ほんとにこんなことができるなら、問題は全て解決しているんだが・・今の世の中、こんな意見などきいたことないねえ・・
公共事業が日本を救う (文春新書) | |
藤井 聡 | |
文藝春秋 |