資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格は2年前倒しで達成、今年は百名山完登が目標、徒然なるままに書いていきます。

大阪の地震とガスの復旧

2018年06月21日 | ガス主任技術者資格とその活用
([し]5-1)地震イツモノート (ポプラ文庫)
クリエーター情報なし
ポプラ社

 月曜日に大阪北部で震度6弱の地震が発生した。5名の方が亡くなられたそうで、ご冥福をお祈りする。ライフラインも被害を受けて、わが都市ガスも十数万件が停止した。都市ガスは被害の規模に応じて、停止基準が定められているから、たぶんそれに達したんだろう。

 私、現役時代、阪神大震災の発生の頃、会社で阪神大震災の担当であった。この年、たしか1995年だったと思うが、数えると、関西に10回ほど復旧応援や打ち合わせに出かけた。そして阪神のあと、先遣隊となって、いざ地震の際はとにかく現地へ行って、復旧規模の見積もりをする役だった。幸い、大きな地震はなく、やがて異動で、お役御免となった。

 ガス業界では、昭和30年代から相互応援のルールが定められている。ガス事業者は大手を除くと小規模で、災害復旧などは応援をもらわないと復旧できない。ガスは止めたら、ガス管を一本ずつ気密試験(漏れていないかチェック)しないといけない。そして1件1件、家庭にお邪魔して、家の中も漏れていないか、ガス器具が正常に燃えるかチェックしないと開通できない。従って大勢の復旧要員が必要だ。これが都市ガスは復旧が遅いといわれるゆえんだ。阪神大震災の時も、東日本大震災も熊本も全部全国から応援をもらって、これをやっている。

 今回も先遣隊が行って、復旧規模を見積もったんだろう。そして全国規模の応援で約2千名、大阪ガスさんで2千名、合計4千名で復旧すると、ガスエネルギー新聞のツイッターに載っていた。19日夕方現在で、高槻市でさっそく385戸復旧したという情報も載っている。

 復旧の作業でも管理者は、作業員の安全配慮義務を負う。慣れない図面を読む。知らない土地での交通事故や、お客さんに迷惑を掛けない駐車、騒音と振動にも気を付ける。クレーンだって使うときは上の電線にも気を付ける。下は掘削に伴う土砂崩壊、漏れたガスへの着火、穴の中の酸素欠乏、といろんな作業災害に気を付けて安全作業をしないといけない。そしてすみやかな復旧を望みたい。