「天城は昔から私のはなつかしい名前であった。旧制高等学校にいた頃、休暇が終わって寮へ戻って来ると、友人の誰かが伊豆旅行の話をした。・・」~深田久弥 日本百名山№73 天城山より この当時、伊豆の踊子のような学生の旅行が流行っていたらしい。また、この山は当時、要塞地帯で、五万分の一の地図がなかったため、深田久弥は長い間、天城山には登らなかったそうだ。
さて、その天城山への登山。クラツーのツアーだが、この日の天気は、梅雨入り前の梅雨前線が太平洋側にかかって、雨模様だ。雲に隠れてしまう前に、今日登る山、万二郎岳と、万三郎岳の写真を一枚。
(左が万二郎岳、右が万三郎岳)
万二郎岳から万三郎岳を周回するコースだ。天城高原ゴルフ場が登山口、登りは万二郎岳、尾根伝いに歩き、下りは万三郎岳から涸沢へ下山、シャクナゲコースだ。
(写真は、万三郎岳山頂にあった看板)
午前中に万二郎岳に登頂。続いて、馬の背、馬酔木(あせび)のトンネルを通って、石楠立(花立)で昼食休憩する。
(万二郎岳山頂)
(馬酔木のトンネル)
(石楠立で休憩、これ、「はなだて」とは読めないね)
そして最高峰の万三郎岳。景色はほとんどない。この山はしゃくなげで有名だが、山頂の周りは、終わりかけのアマギシャクナゲが残っていた。登山口から万三郎岳の標高差は約4百㍍。しかし、累積標高差は約8百㍍。上り下りが多いためだ。また登山開始から終了まで、足元が悪い。火山だから石がごろごろしている。結構疲れる。雨は意外に最後の30分だけ降られたが、かろうじて持ちこたえた。ツアーのメンバーの何人かが遅れ始め、所要時間、予定よりかかって下山完了。所要6時間15分だった。
(万三郎岳山頂)
(かろうじて残っていたアマギシャクナゲ)
帰りには、伊東温泉にゆっくり入り、夕食を取り、新幹線で帰宅。朝5時に起きて22時半に帰宅。長い一日だったなあ。