針ノ木岳登山。冬に入笠山でアイゼン練習までした、針ノ木大雪渓登山の本番だ。私の所属する「ゆっくり会」で参加者5名、ガイド1名で催行された。
出発直前のLINEで、雪渓が溶けて、すべて夏道を登る、この夏道は高巻きもあり、ゆっくり、慎重に登らないといけないとの情報が入った、そしてアイゼンは不要、とのこと。話がだいぶ違うが、まあ、登ってみないと分からんし・・ 今からキャンセルするとツアー自体がなくなるかもそれないし・・大変そうだけど、ゆっくり登るというから、行くか、と決意する。
早朝、新幹線で長野まで、その後バスで扇沢へ。扇沢の標高は13百m、小屋の標高は25百m、10時半スタートだ。(写真は扇沢)ただし、山の上には積乱雲(雷雲)がいる。これ、ヤバいね。
しばらく歩いて大沢小屋へ。例年ならこの当たりから雪渓に入るが、今年は溶け方が早く、夏道を行く。雪渓の一番下が見えて来た。これじゃあ、危険で雪渓は歩けない。
徐々に高度を上げていく、時折、雪渓のあった地点に降りたり、高度感のある岩場を通過する。鎖場二か所を通過。
そして、「ノド」という長い長いクサリ場に差し掛かる。写真のような岩の登りが続く。
登り終えて一段落、皆、帰りが心配だと共通の感想をもらす。さらに高度を上げていく。
この辺から、雷の音がだんだん大きくなってきた。ガイドさんの判断だろう。最後にノロノロついていった私のザックも背負って、急いで小屋まで登ろうという。私は空身だから、それほどでもないが、他の方は厳しそうだ。
ただ、あとで聞いたが、皆、クラブツーリズムの上級クラスだという。クラツーは危険な岩場や長い上りのある山は、上級のみ、許可制になっている、そのための現地試験が事前にある。私はこの試験、受験前に内容を見て諦めている。この試験にパスしてる人達だから、私より、ずっと強い。こんな人たちと登ってたのか。
という訳で最後の3百mほどは、ゴロゴロ鳴る中、急ぎ登り、やっと針ノ木小屋にゴールイン。ゆっくり会のイメージとはだいぶ違った。
登り、所要5時間弱。雪渓での登りは、アイゼン履いて、直線で登るため、岩場が延々と続く夏道に比べ、楽に登れる。逆に今回の5時間の岩場は、ずっと緊張が強いられ、凄く疲れた。
針ノ木小屋から、針ノ木岳方面を望む。明日、午前は、この針ノ木岳、午後は蓮華岳に登る。