金時山から下りて、今日は箱根仙石原温泉に泊り。以前はリカーブ箱根と言ったが、名前が変わっている、経営が変わったか。
さて、温泉だ、箱根は名湯だが、今は宿の数が多く、源泉が不足気味のようだ。この宿は、大きな内湯と、中に区画があって、檜の浅い小さな風呂、そしてそれとは別に露天風呂だ。夕方は、登山帰りのため、まず露天に入り、からだを流して、上りは大きな内湯に入った。
脱衣場に戻り、温泉の成分表を眺める。2枚貼ってあいるが、一枚は、露天のもの。もう一枚は、内湯の檜風呂のもの。そして、一番大きな内湯の分析表は、ない。はて??
分析表を孔が開くまでじっくり見る。まず、露天風呂と檜風呂の源泉は、どちらも近くの大涌谷から引いている。泉温は60℃と高温、ペーハーはなんと2.1、強い酸性だ。温泉成分総計は、1.2g/klと低張性。カルシウムー硫酸塩・塩化物泉だ。旧泉質名なら含塩化土類石膏泉になる。
さらに、露天は、加水、加温、循環、消毒あり、入浴剤のみなし。湧出量は書いてない。ということは、温泉の量が不足して、加水加温し、循環利用されているようだ。まあ、普通の温泉だ。入った感じは、ただのお湯だった。
もう一つの檜風呂は、高温で加水のみ、加温なし、循環なし、消毒なし、入浴剤なし、というほぼ100%かけ流しだ。そうか、ここまだ入ってない。
早朝入ってみると、濁り湯で、お湯は舐めると酸性の味がする。草津と同じ味だ。これぞ、温泉!!という温泉、名湯だ。
最後に一番大きな内湯は、たぶん温泉じゃなさそうだ。でも昨日、今日とも、ほとんどの人が、露天と、一番大きな内湯に入っていて、小さな檜風呂には入っていなかったな。みんな成分表なんて見ないから・・ああ、もったいない。
なるほど、源泉のお湯が不足するとしたら、一つだけ、100%かけ流しを作って、通(ツウ)はこちらにどうぞ、っていうしくみかな。