私は、ガスエネルギー新聞社の主催する総合資源エネルギー時代研究会に入っている、2ヶ月に一度内外の講演を聞くことができる。会員は数十社が参加している。講演は会場とオンライン両方だ。先週は、虎ノ門に会場講演を聴きに行く。終了後に懇親会もあるためだ。
この日のテーマは、ガスエネ新聞記者の報告、資源エネルギー庁様の幹部の方の講演、最後はAIを使ったライフライン管理。そして1時間半の懇親会。いずれも結構、見甲斐、聴き甲斐がある内容だった。
そのうち、今日紹介するのは、資源エネルギー庁様の講演。戦争などエネルギーを巡る情勢変化、脱炭素に向けた世界の動向、日本の状況、第七次エネ基本計画の議論の状況、GX2040へ向けた検討などなど・・
都市ガスのカーボンニュートラル化に向けては、合成メタン、バイオガス、バイオメタン、水素、LNG+CCUS/カーボンリサイクル、LNG+クレジットによるオフセットなどなど数多くのメニューがあり、これを組み合わせているんだろうとは予想できる。
さて、この日一番驚いたのは、温室効果ガスの削減で、2030年度、2050年度目標に対する進捗状況。日本の場合は、この10年で順調に削減が進んでいる。破線と実線がほぼが同じに進捗している。このペーパーの表現では「オントラック」とされている、つまり計画線にの乗っているということだ。
しかも、驚いたことには、あの脱炭素原理主義のドイツでさえ、計画通りに削減されてない。アメリカも同じだ。イギリス、フランス、イタリア、カナダもみな同じ。つまりG7では、日本だけが真面目に削減している。このグラフを見ると、日本はもっと手を抜いてもいいんじゃないか。
こんな日本に化石賞なんて、その賞はイデオロギーの塊のようだ。でも、我が日本、コツコツと真面目に努力する国柄なんだ、と感じるね。