登山の合間に、小旅行、山形の銀山温泉と上山城、それに山形鉄道である。今回な登山はなし、温泉とお城、鉄印帳だ。
山形県大石田駅。旅行検定で出て来た駅。銀山温泉に行く際の最寄り駅がどこか、という問題。それまでは、全然知らなかった駅だ。そこで旅館の送迎者が迎えに来てくれた。そして車で約30分。銀山温泉に到着。
銀山温泉は、川に沿って三階建ての建物が並んでいる、大正ロマンの温泉だ。狭いので駐車場はない。少し下流に各旅館の駐車場が並んでいる。ここからは徒歩で旅館へ。我々が泊ったのは一番小さな(たぶん一番お安い)旅館。
この写真であああそこか、と思い出す方も多いだろう。
まだ入浴・夕食まで時間があるので、上流を探検。銀山の跡があるという。同行者は洞窟好き。さっそく上り下りして銀山跡へ。
結構な滝まで登場。
この銀山は、延沢銀山と言い、日本三大銀山(残りは、石見、生野)の一つで、江戸時代大いに賑わったそうだ。その採掘の際に発見されたのがこの温泉。銀山は江戸時代後期に採掘が終わったが、変わって温泉で賑わってきた。
銀山の跡、キチンと保存されている。
そして宿に帰って、入浴。この温泉は源泉のお湯を集めて、各旅館に配っている。泉質は、含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉、で源泉かけ流し、66.5℃と高温のため、水で温泉調節している。療養泉の条件の、温度、溶存物質合計2.3g、特殊成分が硫黄(硫化水素イオン3.5mg)と揃ってる。
そして、ナトリウムー硫酸塩は、旧泉質だと芒硝泉、ナトリウムー塩化物は食塩泉だ。硫酸塩は美人の湯、塩化物は保温の湯で、肌がツルツルになり、保温効果がある。ただし、今のような夏は冷めにくいので大変、汗がなかなか引かない。
入ると、石膏のようないい香りがする。カルシウムなんて僅かなんだけどね。
木製の年代物の浴槽だ。循環してないから、浴槽内に温度差ができる。湯もみが必要なんだが、今日は、先客が湯もみしてくれたようで、ありがたい。
夕食後、浴衣でゲタを履いて、夕涼み。各旅館に明かりがついて、これが涼しくて気持ちいいんだよね。
翌朝、帰りがけに見たら、少し前のポスターが貼ってあった。銀山温泉のおかみさんたちがモデルだ。12人いるが、左から5人目は、テレビなどで有名な外国人のジニーさんだ。ジニーさんの旅館は、我々の泊まった旅館のはす向かい。
朝の旅館街もすがすがしい。泊れないお客さん向けだろうか、足湯もある。
大正ロマンを満喫した銀山温泉でした。