kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

足運びについて2

2022-05-13 | 陸上競技

自己満足に近いですが書いておきます。

 

前回、「足運び」について少し触れましたか構えをきちんと作ってからのスタート。実際、毎日スタブロからの出の練習ができるわけではありません。そうであれば普段から「構え」を作って「前足に力を入れる」というのを意識づけておく必要があると思います。この際の「前足の膝の角度」も重要。ワンハンドで体のラインを作ってから出るほうが効果的だと思っています。

 

教科書通りの表現をするとスタブロの構えの時に前足の膝の角度は「90度」、後ろ足の膝の角度は「130度」といわれます。前足の90度はかなり重要だと思います。この角度を作るためには後ろ足が伸びてしまうというのはありあえない。腰の位置が高くなりすぎるのも間違っていると思っています。

 

「足運び」とは少し違ってきますが。スタートの1歩目の「腰の移動」は水平方向が良いと思っています。後ろ足の膝の引き出しも締めて水平方向。「構え」の時から水平に膝が引き出されるのが理想かなと。これが上方向に上がってしまうと身体が起き上がる要因となります。力の方向が上になるので当然です。

 

同時に「構え」の腰の位置は重要だと思っています。「セット」の時の腰の位置は「1歩目」が接地する時の腰の位置と同じになる必要がある。膝の方向と腰の移動の方向は同じになるべきです。「構え」で窮屈になって腰の位置が高くなる選手がいます。100%の確率で1歩目の腰の位置が「構え」の位置よりも下がります。下方向に力が向かうことで1歩目で「潰れる」という状況になります。「潰れる」ことで流れが止まる。「リズム」が作れません。

 

また、腰の位置が低いというのもあります。「構え」を見ていると間違いなく「力が入っていないだろうな」という雰囲気が漂います。この状況で後ろから腰を引いてやると間違いなく手が浮いてきます。前足側に力が入っていないからです。前ブロックに力を加えていて後ろ足を引き出すことで重心が前に進む。あくまで「前足」は支点になるだけ。力を入れていることで「90度」の角度が変わらないため最大限の力が発揮できる。前足の「膝」を回転軸として腰の位置が進んでいくことができる。よくわからないかもしれませんが。

 

で、腰が水平方向に進めばロスなく進む。ここ重要なのが「足運び」だと思っています。「一歩目」が接地する角度。これが地面に対して脛の角度が「40~45度」くらいが理想だと思っています。これは「構え」の時の前足の脛の角度と同じです。この角度と上半身の角度が同じになる。この部分は「頭の重さ」で進むというのもあります。身体が起きてしまうと頭の位置と腰の位置が近くなるので「安定」につながってしまいます。重心が前にならないと加速段階では進まない。地面に力を加えるための角度が「脛の角度」が40~45度が一番かなと。構えの前足側と同じ角度で力を加える。「止まらない」と思います。

 

更に「1歩目」の接地した時の「膝の角度」は90度だと思っています。これも「構え」の時の「前足側」の角度と同じだと。身体の傾きがある程度あるのでその流れを変えないためには「角度」を保つ必要がある。膝の角度が「90度前後」にならなければ「潰れる」「起きる」という状況になります。「1歩目」の重要性はかなりのものだと思っています。

 

「1歩目」で地面に加える力の角度がどのようになっているか。ここが「着目点」だと考えています。もちろん、一瞬のことなのでしっかりと見極めるのは難しい。走りの中でその動きを身に付けるというのは簡単ではありません。だからこそ「タイヤ押し」できちんとした「足運び」を身に付けさせる。ここが重要だと思います。単純に「タイヤ押し」をするのではなく「足運び」を意識した「タイヤ押し」です。接地の角度や膝の角度を身に付ける。「タイヤ押し」はどこでもやる練習かもしれません。パワートレーニングではなく「技術トレーニング」としての「タイヤ押し」です。

 

押し切るのではなく「接地角度」を作る。押し切ると「接地角度」も「膝の角度」も変わってしまいます。前に進むのではなく「足運び」を身に付けさせるための練習です。速く進むと狙いが変わってしまうので丁寧にやる必要があります。

 

個人的には「タイヤ押し」と「腰押し」と「3歩」のマークを組み合わせるといいと思っています。長くなるのでとりあえずこんな感じで。余力があるときに「腰押し」と「3歩」のことも書いておきたいと思います。そのうち。


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