感動を伝え切れるかどうか分かりませんが。blogにも書いたつもりでいましたがどうもSNSだけだったようです。もう一度補足しながら触れておきます。
先週の水曜日10月23日、blanketの秋本可愛様に講演をしていただきました。山口県出身の起業家さんです。この1年間講演に関しては断っていたとのことですが、「地元で講演するなら」ということで特例で引き受けてもらいました。かなりありがたいことだなと思っています。山口県出身で起業されている人は私が知らないだけでかなりたくさんいると思います。今回は御縁だと思っています。
少し早めに来てくださったので色々と話を聞きながら時間を過ごしました。blanketという企業名とロゴについて事前に話を聞きました。起業家さんだけではなく「こだわり」がある部分ってあると思うんです。企業名って本当に大切なこと「想い」をどのように伝えるかというメッセージが込められている。その想いの強さを聞いた時に一気にファンになりました。
生徒の前で2コマ分話をしてもらいました。この場にいた人にしか分からない部分があると思います。なぜ「介護」という分野に関わったのか。そこから感じた「モヤモヤ」が秋本様を突き動かす。「起業家」ってお金を儲けてやろうというところからスタートするものではないんだなと改めて感じました。プレゼンで使われていた「要介護者」の方々の写真も印象的でした。「実体験」を通じた話は説得力があります。「介護」の問題点をどのように改善していくか。「お金儲けのためにやる」というのが全くない。これもすごいことだと思います。「誰かのために」という感覚の中から「自分がやらなければ」という気持ちが芽生える。そこからの起業です。
共感する部分がいくつもありました。私自身、ずっと「山口県の陸上競技を何とかしたい」と思っていました。合宿をするときには他校に呼びかけ「陸上競技」に関して興味関心を持ってもらう。選手たちに「陸上競技」の練習について紹介していくことで何かしら生み出せないかなと。中学校の部活動の「地域移行」が進む中で早い中学生は7月で「引退」となり半年以上も練習をしない中で高校生になる。それによりより競技力の低下を招く。「勧誘活動だ」という批判も受けながら「中高ハードル練習会」をやってきました。別に「お金が欲しい」とか「選手勧誘にプラスになる」というのが原動力なわけではありません。「何とかしないといけない」という「想い」があったからこそ行動しました。評価してほしいとも思いませんし。それにより不快な思いをする人もいると思います。万人受けしないというのも分かっていて活動している。
「介護施設で関わっていた人が毎晩別途でお祈りをしている」という話がありました。具体的な内容は省きますが、聞きながら何度か涙が込み上げてきました。「要介護者の思い」と「介護者の思い」の齟齬。更にはその「想い」を知ったときの葛藤。だから行動に移す。これだけ熱い思いを持った女性と出会えたことに感謝しかありません。ここ数年で直接聞いた話の中で最も心を動かされた内容でした。本当に本当に。
生徒が自らいくつか質問しました。これもうちの学校としてはなかったことです。私も一つだけ質問しました。「起業して一番嬉しかったことは何か」というもの。その答えが「色々とあるけれど、最近は一緒に働いている仲間が成功すること」だと言われていました。リーダーは自分の手柄にしたい部分がある。それが時間が過ぎるに連れてリーダーとしての実績よりも周りの人の成長を嬉しく感じると。ここも涙しました。恥ずかしい限りですが。起業した理由と今の活動にも感銘を受けましたが、周りの人に向かう気持ちというのが本当に心を動かされました。自分自身が評価を受けたいという話ではない。一緒に活動している人たちが「やりがい」を感じて輝いている姿を見るのが「嬉しい」という気持ち。すごいと思います。
「リーダーとしてうまくいかない」と壁にぶち当たった時にさまざまなリーダーに関する本を読んだり多くのリーダーに話を聞いたり。そうやって自分自身が変わっていく必要性を感じていく。秋本様の話はいくらでも聞いていられる。そう感じました。自分自身を高めていこうとする姿勢。それは「自分のため」というよりも「他の誰かのため」だという部分が伝わってきました。
授業が終わってから2人が「聞きたいことがある」と直接質問に。ある子は「自分はやりたい仕事がある。でも子供の貧困に関心がある。子どもたちをサポートするための活動が働きながらでもできるだろうか。」というもの。これまで半年以上この授業を担当してきた私としてはこれほど嬉しいことはありませんでした。秋本様との出会いの中でこの子達の中に隠れていた「何か」が引き出された気がしています。これだけ集中して講演を聞いている姿を見たのは初めてかもしれません。それだけ子供達の心に響いたのだと思います。
感謝しかありません。ぜひとも秋本様の講演を多くの人に聞いてもらいたいと思います。日本を変える。介護から。その強い想いが人を動かし周りを変えていくのだと強く思いました。素晴らしいかただと強く思います。私はこの講演を聞いた日に48歳になりました。最高の出合いというプレゼントをいただきました。感謝しかありません。他の人に会ったときにはこの話をしてぜひとも講演を聞いてもらいたいと伝えて回りました。出身の高校でも「講演」をしてもらいたいと思います。特別ではない感情から行動を起こして世の中を良い方向に変えたいと思う気持ち。大切な部分だと思います。
本当に本当に感動しました。人を育てる事が我々の1番の役割だと思います。誰かに評価されるためではなく目の前の子供達のために。強く強くそう感じました。
blanketの秋本可愛様に心から感謝いたします。これからの教育活動の指針になる部分だと思います。活動ん応援したい、協力したいと強く感じました。
良い気持ちで時間を過ごせました。本当に。本当に。