kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スタート練習(先週に引き続き)

2020-11-21 | 陸上競技

金曜日。ここ数日間暑いくらいだったのがかなり肌寒くなっていました。寒暖の差が激しい。夏のような気候だった数日間から一気に気温が下がった感じがあります。体調管理ですね。気を付けなければいけません。

 

朝練。前日に気になったことを何度も確認させました。足運び。これをどれだけ徹底できるか。意識の差も出ると思います。それでも「きちんとやる」という部分が必要です。求めている水準はある一定水準以上だと思います。そのことが分かるのか。誰のために練習するのか。そこが分かってもらえるかどうかです。

 

午後。金曜日はスタート練習を入れるようにしています。金曜日に練習を入れて土曜日は練習を休みにすることしました。私が駅伝の手伝いできらら浜に行かなければいけない。日曜日には検定もあります。その準備もあるのでとても土曜日に練習できる感じではない。日曜日は駅伝の補助員。そうなると金曜日は「しっかりやる」という感じにしたいなと。スタート練習にはかなりの時間を要します。毎週少しずつの積み重ねです。

 

私は最初面接練習。バランス系をやってからBOX補強。内転筋と外転筋の補強を。内転筋に関しては弱い。毎日とはいいませんが定期的にやり続けていきたいと思っています。この部分がどれだけ強化できるかというのもこの冬の課題です。そこからは「上半身下半身」を。「補強」と「基礎」をしっかりとやり続けたいなと思っています。途中でかなり怒りを感じることが。何度言っても・・・。「競技」をする云々ではなく「常識的な行動」としてです。「分からない」という話ではないと思っています。

 

セラバンド補強を実施してからハードル股関節。ここも「走りの基礎」につながる部分があると思っています。締めて前まで持ってくる。接地ポジションに入る。これの繰り返しです。これまでは「移動」をさせていました。そうなると「スピードを上げて誤魔化す」ことができる。これは良くない。そうなると「正確にやる」ことを重視して足長を縮めてやるほうがっ効果は高い。段階を追います。

 

そこから動きの確認。「しっかりと負荷をかけたい」と思っていますが「丁寧にやる」という部分は外せません。特に今の時期に「動きの徹底」をしたいと思っていました。他の部分と天秤にかけたときに「今は動きの徹底」というところがあります。地味ですが。

 

連続倒立をしてから「加速ドリル」を。今の学校では「膝締め」を花壇を使ってやっていました。悪くはないのですがなんとなく「BOX」を使ってみることに。前任校では知り合いに作ってもらった「BOX」を使っていました。通常の「ビールケース」ではなく「高いBOX」です。これは一歩目の引き出しの方向の確認ができます。花壇を使うと「平行移動」したい「後ろ足の膝」が「上方向」に抜け気味になります。スタートからの足運びは重要。スタートの技術を習得するためには「少しくらいはいいかな」というのを止めようと思っています。

 

そこから「タイヤ押し」をする。ある程度感覚が良くなってきている者は「狙い通りの足運び」になりつつあります。へ地面と平行に膝を引き出す。前足の接地角度が変わらない中で進んでいく。これは重視しています。やはり「前段階での引き出し」が上手くいくとできるようになる。面白いですね。そこから「低重心walk」を。これは感覚的に難しい。ここに手間取りました。難しいからやらなくてもいいという部分もあるのですが。チューブを使って「接地の方向」と「重心の水平移動」を作ります。タイミングもあるので。これができるようになると次の段階もよくなります。時間をかけながらですね。

 

短いT走とスタブロからの5歩の確認を何本も。これを2サイクル。本当に時間がかかります。それでもやり続ける。限られた時間ですが。

 

時間が無くなってきたのですがこの日は「40mT×3-40mスプリント」を2サイクル計画していました。加速段階の練習をしているのでそこを徹底したいなと。2サイクルやるとなるとそれなりの時間が必要です。実はそのあとに「シャフト補強」を計画していました。翌日休みにするので「全身筋肉痛」を目指していたからです。しかし、気が付くととても両方はできない。走るほうは本数を重ねる中で感覚が良くなってきていました。動きも。そう考えると走りたい。しかし、補強も外せない。困った。

 

それを選手に伝えると「明日休みなので練習終わるのが遅くなっても問題ないです」と。金曜日なので通常であれば次の日は午前中練習。疲労が抜けなかったり筋力回復が十分ではありません。「走練習」も「補強」もどちらもが大事です。それが分かっているから「遅くなっても構わない」という話になるのだと思います。こういう考え方ができる選手。本当に強くなってもらいたいなと思います。強くなると思います。

 

が、決められた時間に終わるという部分は譲れません。平日です。選手の言葉に甘えて「電車を1本遅らせる」という選択肢もありました。しかし、それを一度やってしまうと次も同じになるのではないかなと。私の中で葛藤がありました。選手は「走る感じがつかめつつある」というのが分かっています。だから「走練習」も「補強」もとなる。「補強」も重要ですから。しかし、この日は「走練習」で終わりにすることに。私自身、「もっとやりたい」という選手の「想い」は大切にしたいと思っています。しかし、あえて「両方はやらない」という選択を。

 

時間をかければいくらでも練習はできます。しかし、「決められた時間の中での活動」をしたい。もちろん、長くやることもあります。しかし、平日であれば「帰りを遅くしてまで練習をする」というのは「正解」だとは思いません。もちろん、葛藤はあります。選手の「想い」や「気持ち」は大切にしたい。しかし、譲れない部分もある。

 

結局、走練習が終わってから練習終了時間まで「5分」でした。選手が「スピードバウンディングだけでもやりたい」ということだったので実施。限られた時間の中でできるのであれば・・・ということで。

 

組織として少しずつ変わりつつあります。需要なことです。この流れに乗れるかどうか。私自身もしっかりと考えたいと思います。「走ること」を通じてどのような成長をするのか。成長もせずに足だけ速くなることにどれだけの意味があるか。そこも踏まえてしっかりと考えていきたいですね。


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