仕事の合間にふと目にして、ついそのまま最後まで見てしまった。
21日夜、2時間以上に及ぶドキュメンタリー『スタジオジブリ物語』(日本テレビ)である。
いやあ、見ごたえがありました。
単なるメイキング番組や映画宣伝などとは、まったく別次元(笑)。
ジブリというか、宮崎駿監督の軌跡(作品)とその思想を解読する、
いわば「テレビによる映画批評・評論」だ。
これで途中にACの公共広告(最近いろんな意味で話題ですが)が挿入されていなければ、まんま「NHKスペシャル」と思ったかもしれない(笑)。
途中、ドキュメンタリー『「もののけ姫」はこうして生まれた。』(DVD3枚、399分)の映像がふんだんに出てきた。
それで分かったのだが、やはり「構成・演出」は浦谷年良さん。制作はテレビマンユニオン。
宮崎駿監督が作品に込めてきたメッセージ(特に自然と人間の共生)を、ヘンに具体的だったり、押しつけがましい形だったりせずに「被災地の皆さんへのメッセージ」へと昇華させていた点も見事でした。
ACの公共広告はともかく(笑)、徐々に“通常放送”が戻りつつある中で、「戻ってみたら、また馬鹿騒ぎの横並び」といわれない1本だったのではないか、と思います。