26日から公開が始まった『ザ・ファイター』を観てきた。
実在のボクサー、ミッキー・ウオード。その実話映画だ。
「貧しい大家族に生まれたミッキー(マーク・ウォールバーグ)は、天才的な元ボクサーで麻薬中毒の兄、ディッキー(クリスチャン・ベール)や、マネジャーを務める母(メリッサ・レオ)と世界王者を目指す」という内容。
ミッキー役のマーク・ウォールバーグは、私の好きな俳優のひとり。
昨年ホノルルで観た『ジ・アザーガイズ』(日本未公開?)以来だが、あのコメディ調と同じ役者とは思えない。
本物のボクサーに見えるほどの、徹底した役作りだ。
また、先日のアカデミー賞では、クリスチャン・ベールが最優秀助演男優賞を、メリッサ・レオが最優秀助演女優賞を獲得した。
確かに、マーク・ウォールバーグを含め、3人とも見事な演技だ。
ボクシング映画だと、『ロッキー』や『レイジング・ブル』や『ミリオンダラー・ベイビー』が思い浮かぶが、そのどれとも違う。
“家族愛”とか“兄弟愛”というものが主軸だ。
それにミッキーの恋人(実話としては後に結婚)であるシャーリーンも大きな存在。
彼を支えることで自分自身も“再生”していく。そんな彼女を演じたエイミー・アダムスも良かった。
自分を大切に思ってくれている人たちがいる。
自分もその人たちを大切にする。
当たり前のことみたいだが、困難の中でどこまでそれが出来るか。
「決してあきらめず、一緒に夢を実現する」という物語。
それこそ、いつか被災地の人たちに見てもらいたい、と思ってしまいました。