碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

週刊新潮で、「鈴木福くん」についてコメント

2012年05月25日 | メディアでのコメント・論評

発売中の『週刊新潮』最新号に、人気子役「鈴木福くん」に関する記事が掲載されました。

この中で、コメントしています。


特番「一休さん」もゲット!
「鈴木福くん」は今が旬


マルマルモリモリの次は、とんちんかんちん。人気子役の鈴木福くん(7)が、“一休さん”になる。

「フジSPドラマ『一休さん』(6月放送)で、福くんのゴールデン初主演。太い眉毛で味がある顔の彼にはハマリ役です」(芸能記者)

『マルモのおきて』(フジ)で芦田愛菜ちゃん(7)と共演し、彼が注目されたのは1年前の今頃だ。

「初めは愛菜ちゃん人気のお陰だったのが、徐々に一人でも活躍。マルモ後から現在までCMは10本以上。ドラマは日テレ『妖怪人間ベム』など6本に起用されています」(同)

なぜ彼が飛びぬけた?

「まず男子は人材が少なく、加藤清史郎くん(10)後の空白にうまくハマったこと。また、美形すぎたり頭の回転が速すぎると“子どものくせに”と反発を招く。大人は、子役に子どもらしさを求めます。その点、福くんの舌ったらずさや『仮面ライダーになりたい』と言うような無邪気さが、理想通りだったのでしょう」(上智大学・碓井広義教授)

確かに日本列島、猫も杓子もあの坊やに夢中だが、唯一“可愛げない”のは、その稼ぎっぷりだ。

「ゴールデンの主演ドラマの推定ギャラは、愛菜ちゃんで1回50万~100万円。福くんは愛菜ちゃんの2割引程度です。今、彼が主役で出演中のTBS深夜ドラマ『コドモ警察』はやや低めの1回30万~50万円です」と、テレビ局関係者がこっそり明かす。

「しかもCMギャラは500万~800万円と言われ、マルモ後から数千万円は稼いだようです」(同)

でも世間は、キビシイぞ。

「子役の世界は残酷です。スポットを浴びるのが早ければ早いほど、成長の幅が大きいが、大人が望むのは永遠に子どもの彼ら。だから子役は入れ替わりが早い。子どもらしさが人気の福くんも今が盛りなり、かも」(前出・碓井氏)

一休さんのとんちでもこれは解決できないでしょう。

(週刊新潮 2012.05.31号)


・・・・最近の子役の動向というと、「ポニョ」の大橋のぞみちゃんの”芸能界卒業”が記憶にある。

あれはあれで、一つの決断なわけです。

成功した子役が、大人の役者としても”大成”するのは結構大変。

果たして、福くんはどんなふうに成長していくんだろう。

でも、とりあえず、今は健闘を祈ります(笑)。