碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

刺激的だった「ブルーマン×市川亀治郎」

2011年05月04日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨夜、WOWOWで面白い1本を見た。

「ブルーマン×市川亀治郎 BLUEMAN MEETS 歌舞伎」。

要するに、あのブルーマンと亀治郎のコラボだ。

って、まんまか(笑)。

番組のはじめのほうは、コラボステージの、いわばメイキングだった。

演出家でもある亀治郎。実にクレバーで、見ていて気持ちがいい。

そして、本番。

同じ舞台に、ブルーマンの3人と亀治郎が並んでいるだけで、何だか可笑しい。

いや、もちろんそれだけじゃなくて、亀治郎がステージ上でブルーマンに囲まれたまま、自身の顔に「くまどり」を施していくのだ。

確かに、ブルーマンの、あの青い顔も、「西洋くまどり」みたいなものかもしれない。

そして最後は亀治郎がロックにのって「鏡獅子」だ。

あの頭をぐるぐるするやつ。

ステージ全体が、クオリティの高い、見事なパフォーマンスだった。

こういうWOWOWのオリジナル・ドキュメンタリー、もっと見たくなりました。


*このブログ内での「市川亀治郎」関連記事:
2011年の“見初め”は市川亀治郎のドキュメンタリー(2011.01.02)
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/dd2a499d1f2afc86ca2a6bc9d5fb1b3e



なかなか贅沢なNHK『探偵Xからの挑戦状!』

2011年05月03日 | テレビ・ラジオ・メディア

NHKが「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3を放送している。

何かと自粛ムードの世の中で、これは結構贅沢な番組だ。

まずミステリー作家にオリジナル作品を執筆してもらいドラマ化。その前半が問題編、後半が解決編だ。

ドラマの前後や途中には探偵X(竹中直人)とOLの蘭子(長澤まさみ)が登場し、番組全体の案内役を務めている。

先週は北村薫原作「ビスケット」。

大学の外国人教師にしてミステリー作家の男が撲殺される。怪しいのは同僚の教授たちだ。

事件の鍵となるのは被害者が遺した「ダイイング・メッセージ」で、手のひらの形が犯人を示していた。

事件を解決するのは北村作品「冬のオペラ」の名コンビ、探偵の巫(かんなぎ)弓彦(山口祐一郎)とミステリー作家・姫宮あゆみ(水野美紀)だ。

2時間ドラマでもいけそうな配役で、これまた贅沢感がある。

実はこの番組、ケータイとの連動がウリの一つ。

小説の問題編を事前に配信し、受信者は犯人を推理して投票。

番組の中で投票者数(先週は約6600人)や犯人予測の分布を発表したりするのだ。

こういう今どきの仕掛けで目新しさを狙う気持ちはわかる。

しかし正直言って、投票に参加していない大多数の視聴者にとっては知りたい情報でもなく、うるさいだけだ。

まずはテレビの前の視聴者を楽しませることに集中してもらいたい。

『荒野の七人』を劇場スクリーンで

2011年05月02日 | 映画・ビデオ・映像

1960年生まれの名作『荒野の七人』を、劇場のスクリーンで観た。

そんな贅沢な体験が出来るのも、「午前十時の映画祭~何度見てもすごい50本」のおかげだ。




「毎年刈り入れの時期になると、盗賊に作物を奪われていたメキシコの寒村の村人が、盗賊を追い払うために七人の凄腕ガンマンを雇い壮絶な戦いに挑む」といった内容。

原作が黒澤明監督の『七人の侍』であることは有名だ。

「勝つのはいつも農民」の名セリフもそのまま。

監督・製作はジョン・スタージェス。

ユル・ブリンナー演じるクリスが、『七人の侍』の勘兵衛に相当する。

スティーブ・マックイーンは五郎兵衛、チャールズ・ブロンソンが平八、ジェームズ・コバーンは久蔵といった役どころだ。

館内に響くあのテーマ曲。

ガンマンたちそれぞれのキャラクターと戦いぶり。

いやあ、確かに「何度見てもすごい」です(笑)。


札幌→千歳「柳ばし」→東京

2011年05月01日 | 日々雑感

札幌から乗った空港行き快速列車を、途中の千歳駅で降りる。

例によって、千歳警察署近くの「柳ばし」へ。

今日も、お父さん、お母さんが笑顔で迎えてくれる。



お母さんアレンジによる本日のスペシャルメニュー(笑)は、ホタテとイカのフライ、トン汁、自家製あさつきのチヂミなど。

お二人と話をしながら、美味しくいただきました。

五十嵐先生、多摩美の学長に

2011年05月01日 | 日々雑感

五十嵐威暢(いがらし・たけのぶ)先生が、母校である多摩美術大学の学長に就任された。

それをお祝いするパーティに参加。



私も関わっている美術館プロジェクトの方々を含め、道内の銀行頭取から自治体の首長まで、五十嵐ネットワークともいうべき多彩な方々が集まった。


そして、今朝。

札幌から空港に向かう列車に乗る前にと、駅の地下に設置された五十嵐先生の新作「テルミヌスの森」(テラコッタによる巨大レリーフ)を鑑賞。







この大作、滋賀県信楽の制作現場で拝見したものとは、また印象が違っていた。

森と呼ぶにふさわしい奥深さと静けさ。

人々が交差する駅という場に、こうしたアートがあることの意味。



そんなことを思いつつ、ここに掲載した写真を撮っていたら、なんと五十嵐先生ご夫妻が現れて、びっくりした。

偶然というより、先生には、こういうふうに、人を呼び寄せる不思議なチカラがあるのです(笑)。



HTB「イチオシ!モーニング」&UHB「U型テレビ」

2011年05月01日 | テレビ・ラジオ・メディア

29日(金)は、朝5時からHTB北海道テレビで、「イチオシ!モーニング」の本番前ミーティング。

6時25分、生放送スタート。

ニュースコーナーで、中部電力の「浜岡原発7月再開」についてコメント。

安全対策は、「想定外」や「千年に一度の災害」さえ“想定”しながら為されているのか。



スタジオの雰囲気がとても明るくて(照明に非ず)、すっと入っていけました。


午後は、UHB「U型テレビ」の見学。

山崎プロデューサーから新番組立ち上げのお話をうかがった後、スタジオとサブを往復しながら、生放送を見させていただいた。





やはり、メインキャスターの大村正樹さんの存在感が大きい。

旧知の水野悠希アナも頑張っていました。

モニターの中にはニュースの松本裕子キャスターが。

STV札幌テレビ「どさんこワイド」、HTB「イチオシ!」との三つ巴の闘いが続いています。