映画『アンノウン』を観た。
米国人の医学博士マーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)が、訪問先のベルリンで交通事故に遭う。
助かったものの、意識を取り戻してみると、一緒に来ていた妻が自分のことを、なんと「知らない」と言い張るのだ。
しかも、妻の隣には自分と同じ名前を名乗る男がいて、「夫」として振舞っている。
そんなバカな。
「マーティン・ハリスは私だ、そいつは偽者だ」と叫ぶが、自分を自分だと証明できるものは身につけていない。
それに、事故のせいで記憶に欠損がある。
つまり「私こそが私だ」と主張するにも、どこか自信がなくなってくる。
これは怖い。
とにかく、脚本がよく練られている。
そして、リーアム・ニーソン、頑張ってます。
前作『96時間』も悪くなかったけど、これはもっといいです(笑)。
女優陣には、『イングロリア・バスターズ』のダイアン・クルーガー。
キュートです。
妻役はジャニュアリー・ジョーンズ。ちょいセクシーです。
それから、ロケ地である冬のベルリンが実にいい。
『ベルリン・天使の詩』などはあるが、映画で頻繁に見かけないこともあり、街の映像が新鮮だった。
タクシーが、とにかくメルセデスばっかり(笑)。
230も、古い190も使われていたけど、たぶんディーゼルだと思う。
それに某国の王子が、メルセデスのスーパースポーツカーである、「SLS AMG」で乗りつけたり。
ガルウイングドアで、お値段2430万円(笑)。
そうそう、作品全体から、ヒッチコックの香りもしました。
おススメできる1本です。