あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

森崎東監督の「時代屋の女房」を見て

2012-07-10 11:45:46 | Weblog


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.275


村松の原作は読んだことがないが、渡瀬恒彦が演じた映画の主人公と違って、私は夏目雅子が演じた女房のキャラクターの流動性と不確定性にまったく魅了されなかった。

野良猫のように野性的で気まぐれな女はそれなりに魅力的なのだろうが、そういういわゆるひとるのファムファタルに振り回されている男に対しては、てんで同情する気にはならない。

森崎の演出も脚本もちあきなおみの主題歌までも不発で、強いて挙げれば津川雅彦の演技が多少光ったくらいのもの。こんな映画を2時間近く見物する値打ちはてんで無かったな。



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コメント
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