長野県青木村にある田沢温泉のますや旅館。
国の重要文化財に指定されている木造の高楼。
その存在感は圧倒されるものがあります。
この田沢温泉もかつては沢山の宿泊施設があったようですが、
現在は3軒に減ってしまったそうです。
建物の割りにこじんまりした玄関ロビー
松坂慶子さん主演の映画『卓球温泉』の舞台になったことでも
知られているようで(私は生憎と知りませんでしたが…)
サイン色紙も数多く、廊下やロビーで見ることが出来ます。
本館・東館・新館・はなれなど、とにかく広くて。
迷子になります。
部屋の窓から他の棟を見てみれば
夜には各部屋に灯りがともり、なかなか風情があります。
建物の中は
古いです。そして、とにかく広い。
部屋から大浴場に行くまで、何度も廊下を曲がり、
ずんずんずんずん歩かなければなりません。
その、温泉ですが、旅館の大浴場はヌメッとしたぬる湯です。
露天風呂もありますが、今の時期は寒いので入りませんでした。
桜の木が沢山植わっていましたから、その時期はとても良いと思われます。
旅館から二軒ほどお隣には
地域の共同温泉「有乳湯(うちゆ)」があり、
これまたまったく異なった源泉掛け流しで炭酸泉が素晴らしく、
ますや旅館に宿泊中、2回お邪魔しました。
朝は6時から開いており、入浴料は200円。
あー、ウチの近所にこんなのがあれば足繁く通うのに…。
さて、
旅館に宿泊しての楽しみといえば、温泉と夕食。
はい。
では、一気にまいります。
(部屋食ですが、ちょっと暗い写真になってしまいました)
この中で一番美味しかったのは鯉のから揚げを甘辛だれに絡めたもの。
「いぶりがっこ」や「エゴマのあえもの」など、地方色も豊かです。
食前酒は旅館でも販売されていた「藤村のにごり酒」
ちょっと甘めでした。
鯉と信州サーモンの刺身
だいたい、鯉の刺身って珍しいと思いますが、美味しい。
そして、なんといってもニジマスとトラウトサーモンを掛け合わせたという
信州サーモンは、もう、もう、絶品でした。
餡かけ茶碗蒸し
給仕をしてくださった女性のお話しでは、料理長は創作料理が得意とのこと。
これ、茶碗蒸しって感じではなく、中には大きな鶏肉団子と筍、えのきなどが入り、
ちょっと中華風。これがまた、甘めな味付けで美味しかったです。
鯉の煮付け
味噌で味付けする「鯉こく」とは別物です。
濃厚に見えてそんなに味は濃くありませんでした。
千代幻豚(チヨゲンブタ)の蒸し鍋
固形燃料で加熱していますが、野菜や豚肉の入った器の下は穴が開いており、
その下に入れられた温泉の湯で蒸してあります。
地元の千代幻豚は甘くて美味しいです。
岩魚の焼き物
長い串で焼かれた岩魚は食べやすくて美味しいです。
揚げた蕗の薹に味噌を絡めた前盛が後を引く美味しさでした。
鯉のあら汁 野沢菜
私達が酒飲みだからか、鯉の鱗のから揚げをいただきました。
カリッパリッと香ばしく揚がっていて塩加減も丁度でした。
お酒は、長野のお酒ばかり、和田龍大吟醸(和田龍酒造)
夜明け前大吟醸(小野酒造)、帰山「弐番」純米大吟醸(千曲錦酒造)
あー、飲みまくりました。
デザート マンゴープリン (ラズベリーソース)
いただいた料理は、家庭料理にも応用できることが多々あり、
とても勉強になりました。
翌日の昨日は上田駅に戻り、しなの鉄道に乗車して小諸へ。
小諸駅からタクシーに揺られてゆるやかな坂を登ること10分。
マンズワインのワイナリーへ。
スクリーンを使ったレクチャーと工場見学を終えた後は
ワインの試飲会。
参加者同士も和気藹々でなかなか楽しいひとときでした。
結局、肝心のワインは買いませんでしたが、
ちょっと珍しい干しぶどうなどを購入。
帰りは小諸駅からしなの鉄道。軽井沢で新幹線に乗り換え、帰路へ。
楽しかった短い旅も終わりました。
外泊を伴う旅行の際、
我が家の猫2匹はペットシッターにお願いしていますが、
いつも同じ方です。だから…、猫たちもすっかり慣れて…。
来てくださるたびに写真付で細かな報告がメールで届きます。
今回も旅先に写真が数枚届きましたが、
その中から1枚。
「おにいちゃーん、遊んでくれて、おいら嬉しいー 」
ペットシッターさんからのメールには
「玄関を開けたら、カイ君お出迎え~
スリスリスリスリの大歓迎でございました」
この、スリスリの多さにカイ坊っちゃんの調子良さが出ています
ポチッとお願い致します。
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