談合情報通りに落札された

2011-05-19 14:58:25 | 東村山市の政治、議会

昨日の臨時議会に 小中学校の耐震改修事業の契約案件が2本上程されました。

議会開会前に、市長より 事前に談合情報が寄せられ調査をした旨の発言がありましたので 議会においても厳重にチェックをしなければならないと肝に銘じ 日本共産党では保延務議員が質疑を行いました。

談合情報は 匿名で 4月2日に 市役所の総務課と庶務課のFAXでよせられました。

議会に明らかにされたその情報によれば
4月6日と 13日に予定されている市内小中学校及びスポーツセンター屋内プールの耐震改修、改修工事の7件の事業の落札業者が決まっているというもので、
その施設名と落札予定事業者名が明記されているものでした。

また、その割り振りをした事業者の名前ものせてありました。

黒く墨塗り(市役所が行った)をしてあって、わからない部分もありましたが、談合を行う温床となった団体名などが書かれてあったと推察します。

東村山市が明らかにした談合情報は以下のとおりです。
(青の文字は落札予定事業者 赤字は実際の落札者)

①久米川小学校屋内運動場改築工事(建築) 興建社 興建社
②第4中学校耐震補強工事 増田コーポレーション 小倉工務店
③萩山小学校耐震補強工事 菊池建設 立花建設㈱
④南台小学校耐震補強工事 関建設工業 立花建設㈱
⑤スポーツセンター屋内プール改修工事 荒野工務店 ㈱イズミコンストラクション
⑥第3中耐震補強工事 岡建設 石川建設㈱
⑦秋津小学校耐震補強工事 光建設 石川建設㈱

上記工事の入会札は結局 4月6日予定だった1件の工事の入札を延期し、全事業者から誓約書を取り、積算見積書の提出を求め、4月13日に 予定通り実施されました。

入札の結果、6件は名指しされた事業者とは別の事業者が落札しました。

しかし、久米川小学校体育館建築工事1件は、情報通りの事業者が落札したのです。
しかも、落札価格は、予定価格の80%で、この金額は、最低制限価格とピッタリの金額でした。
市役所でも、予定価格の情報漏えいを疑ったようですが
調査対象となった職員全員が関与を否定した
また、積算表を提出させ、専門の知識を有する職員に調査させたが、数字に不自然なところが無かったので問題なし
として、仮契約を結んだというのです。

これまでも 談合情報が寄せられるたびに
事業者に聞き取りをし 「談合はしていない。呼びかけたことも呼びかけられたこともない」との回答を得、談合はなかったと認定し、契約をしてきたことがあります。

今回は内部で調査委員会を立ち上げたことは評価しつつも

かなり具体的に指摘がされ、
名指しされた業者が落札した事業があること、
しかも情報漏えいさえうかがわれる落札金額で、
しかも 談合は全くなかったと言う保証もない中で
事業者の入れ替えもなく、
積算のやり直しもなく
入札が実行されたことそのものに不信感を抱かざるを得ず
市民に 厳しく市政をチェックする事を付託された議員が
その任を全うしようとするなら、
この程度のやり方で 議案にOKを出してはいけないのではなかろうか

しかも、質疑の中で、ある議員が
入札に参加した業者で 業者で作る団体に加入していない業者は誰か
と聞いたことに対し

契約を所管する部長は 「情報を知らない」と答えを拒否

しかし、私が思わず
「そんなはずがない、その団体とは災害時応援を受ける契約が出来ているはず、参加業者を知らないなんてそんないい加減な答弁をしてはいけない。答えるべき」と不規則発言をし、
部長が答弁を撤回、参加していない事業者の名前を答える一幕も

団体に加入せず、同協会の意向に沿わない業者を排除する動きもあったなどと、談合情報に書かれていた事もあり、行政がどこまで本気で談合を阻止するためにとりくんだのかが問われる一幕であったように私は思いました。

談合が取りざたされる議案に反対したのは 
日本共産党と 変わろう!議会と 草の根市民クラブでした。

それ以外の皆さんは 疑義をまともに質すこともせず賛成しました。

新しい任期が始まったばかりだと言うのに 
市民の目線で と 選挙で訴え当選したはずなのに
先が思いやられます。