東村山市の自治基本条例(仮称)策定に市民の力が必要

2012-07-10 19:24:43 | 東村山市の政治、議会
東村山市は 仮称・自治基本条例の策定を市民と共に進めようとしています。

これまでは、自治基本条例策定に向け、審議会が設置され、
専門家と公募市民も含めたメンバーで
策定の「是か非か」から議論をしてきました。

審議会から、
条例を作るべし、但し、住民参加で作られるべき
との答申が出され、
昨年から 無作為抽出の5000人に案内を送り、応募してきた176人から抽選で120人を選出、「自治基本条例策定市民会議」を設置。
今日まで、9回の会議が開かれました。

7月4日 議会の全員協議会が開かれこの途中経過が報告されました。

会議の内容は東村山市のホームページで知ることが出来ます。
ぜひご覧ください。

私は、自治基本条例なる物はあっても良いと考えています。
あっても良いとは消極的な意味ではありません。

これまで、西口再開発を含め、大型道路建設やリサイクルセンター建設計画も
市民に意見を聞くポーズは取るものの、
結果として行政がその計画通りに推進してきました。

また、これまで幾つも作られた子どもから障がい者、お年寄りまで
その福祉を司る 地域福祉計画の策定も
一応 当事者が入り、その声を活かして作ったかのように見えます。

しかし、前段の箱物建設や開発計画では
説明会に参加した市民が「否」の声をあげてもそれが採用されることは有りません。

後段の福祉計画の策定は、案が出来たら関係者に示して 
決定前の意見聴取を行い、それを活かして修正を諮るべきなのに
関係者が委員として策定に関わっているから
広く住民の声を聞く必要はないとの市の姿勢が変わっていません。

こうしたやり方を改め、
東村山市の市政運営に、真に地域住民の声を活かすことのできる仕組み作りを、住民参加で進めるべきだと考えます。

他方、この自治基本条例なるものが
住民参加をアリバイとして謳い、実行が伴わないものにしようと言う考えが働くなら作る必要はないと考えます。

問題は、市民会議に参加しているメンバーだけでなく
私たち自身が
市政の運営に 真に住民参画を貫かせるために どんな条例が必要か
関心を持って 見守り 機会あるごとに条例づくりに参画し
まさに住民自治が生かされる市政を作るために努力するかが問われていると思います。

保守的な考えの人の中には
自治基本条例が 市内在住外国籍の住民の権利を認めること等に危惧を示し
条例策定を良しとしない人もいます。

しかし、外国籍住民も我々の隣人であり、
税金も納め、国保にも加入しており、住民サービスの対象とするのは当然のことです。

私は、地方参政権はこれらの方々にも認めるべきだと考えている一人ですが、
こうしたことも含めて
市民の自治の力を発揮できる
そんな条例が作られればいいな~と思っているのです。

条例案は 来年度にも議会に提出される予定だそうです。

市民会議は傍聴もできます。
市のホームページで日程を確認して傍聴もしてみて下さい。