分科会「災害から住民を守る」の続きです。
中村氏は、今後の防災対策の方向性について
1、地域防災の最重要課題を明確にする
住民の生命と財産を一体として災害から守る(災害後の生活再建のためにも重要)。
2、安全を基本とした土地利用への転換
地形、地質、地盤には災害に不利な場所がある。自然立地的に安全な土地利用、都市計画、公共公益施設配置を推進する。
3、地域防災にとっての『閾(しきい)外施設』の排除
市外地に近接した大量危険物取扱施設、原発などは安全確保の妨げになる閾外施設として排除あるいは生活圏から隔離する。
4、レジリアンス(回復能力)のある地域空間とシステムを作る
大災害に見舞われても容易に回復できる程度の被害を防災目標にする。
5、被害軽減目標を設定、戦略的防災計画の推進
生活圏の被害軽減目標(住民の命と財産の減災量と期間を設定。コミュニティで連携共同し必要な対策を重点的に推進する。
①住宅の耐震化(アパート、中高層住宅も)
②木造密集市街地の防災的改善対策の推進
③公共施設の耐震化、耐災化の促進(再配置も)
④低地・軟弱地盤の耐災化対策の推進
⑤盛土造成住宅地の土砂災害防止対策
⑥被害想定に基づいた実際的な訓練の推進。図上訓練で応急力は向上。行政機能や市域の被災を付与した訓練計画の作成必要。
と話され、東日本大災害の状況等も具体的にし、その問題から浮かび上がる防災計画の方向を明確にされました。
ともすれば、命を守ることが第一義的課題である。それが人道的であるかのように思いがちですが、しかし、財産(家など)が残れば避難はしなくてもすむか短期間でよく、その後の生活再建も見通しがつくという意味で、財産も合わせて守ることの重要性を認識しました。
同時に、災害が起こったときの応急対策やその後の避難所運営計画が主の防災計画でなく、災害被害を限りなく少なくするための減災対策がより重要であること、そのためには、過去に学び、地形、地盤、街の成り立ちなどの地域の実情を良く知ることが必要と言うことも再認識しました。
先生の話はひとまず以上。
レポートもありましたから、それはまた次回にします。
中村氏は、今後の防災対策の方向性について
1、地域防災の最重要課題を明確にする
住民の生命と財産を一体として災害から守る(災害後の生活再建のためにも重要)。
2、安全を基本とした土地利用への転換
地形、地質、地盤には災害に不利な場所がある。自然立地的に安全な土地利用、都市計画、公共公益施設配置を推進する。
3、地域防災にとっての『閾(しきい)外施設』の排除
市外地に近接した大量危険物取扱施設、原発などは安全確保の妨げになる閾外施設として排除あるいは生活圏から隔離する。
4、レジリアンス(回復能力)のある地域空間とシステムを作る
大災害に見舞われても容易に回復できる程度の被害を防災目標にする。
5、被害軽減目標を設定、戦略的防災計画の推進
生活圏の被害軽減目標(住民の命と財産の減災量と期間を設定。コミュニティで連携共同し必要な対策を重点的に推進する。
①住宅の耐震化(アパート、中高層住宅も)
②木造密集市街地の防災的改善対策の推進
③公共施設の耐震化、耐災化の促進(再配置も)
④低地・軟弱地盤の耐災化対策の推進
⑤盛土造成住宅地の土砂災害防止対策
⑥被害想定に基づいた実際的な訓練の推進。図上訓練で応急力は向上。行政機能や市域の被災を付与した訓練計画の作成必要。
と話され、東日本大災害の状況等も具体的にし、その問題から浮かび上がる防災計画の方向を明確にされました。
ともすれば、命を守ることが第一義的課題である。それが人道的であるかのように思いがちですが、しかし、財産(家など)が残れば避難はしなくてもすむか短期間でよく、その後の生活再建も見通しがつくという意味で、財産も合わせて守ることの重要性を認識しました。
同時に、災害が起こったときの応急対策やその後の避難所運営計画が主の防災計画でなく、災害被害を限りなく少なくするための減災対策がより重要であること、そのためには、過去に学び、地形、地盤、街の成り立ちなどの地域の実情を良く知ることが必要と言うことも再認識しました。
先生の話はひとまず以上。
レポートもありましたから、それはまた次回にします。