被災地の保健師の胸に迫る苦しみ~26日から自治体学校~

2014-07-27 16:56:29 | 勉強
26日から自治体学校が始まりました。
仙台市です。
テーマは 被災地で学ぶ ホンモノの 地方自治 です。

全体会でリレートークがありました。
浪江町の馬場有町長
大槌町の保健師・岩間純子さん
河北新報社の小島直広震災取材担当デスク
の3人です。

浪江町の馬場町長は
原発立地近接自治体として、緊急時の連絡について協定があったにも関わらず
事故の報告も、何の連絡もなくテレビの放送で事態を知ったこと

また、放射能の影響が公表されなかったため
結果として 放射能の極めて高い地域に避難をし、
子どもをはじめ住民が被曝したこと

データには表れない心の被災は計り知れない
被災地の基本的人権は守られていない
自治体の長として、原発の再稼働は許してはならない、原発事故を二度と起こしてはならない
と告発。

保健師の岩間さんは、介護関係の研修会で講師をしていた時に3・11
直ちに、参加者を返し、海岸線を通って車で役所へ
一緒に行動していた同僚3人が犠牲に

自然発生的にできた救護所で しかし救護に必要な物資も何もなく
命を守る役割の保健師がなすすべもなく命を見送り 
最初の仕事は遺体安置所の確保

その後、役所の中で責任者とされ
自分の苦しみも誰にも言えずに先頭に立って頑張るしかなかった環境
不眠不休で頑張るのは自分の命をつなぎとめるためだったと思う当時の状況
死 を思いとどまったのは
犠牲となった職員の命を継承することだという思いと
わが子のことを考えたから
というトーク

わが子たちのことより
住民の命を守ることに精力を使い
同僚には 子どもたちを抱きしめてあげてと言いつつ
自分の子どもたちの不安や恐怖を解き放してあげられない愚かな母親だという思い

全国の保健師の支援に感謝しつつ
同時に事務作業委追われ地域住民とかかわることができない苦しみ
など、
保健師として、何をしたかったか、でも何をできなかったか

目の前で同僚を失った苦しみ
わが子のことより仕事を優先せざるを得ない苦しみ

聞いていて 涙が止まりませんでした。

被災地の当事者が今現在も言い表すことのできない苦しみを抱えつつ
死を選びたい でも選べない 苦しみの中で、今この段階でも仕事をしているのだということをわからせてもらいました。

自治体職員として
何が何でも災害発生時には参集するということの意味を
家族の安否確認とその保護をを後回しにしなければならない自治体職員、公務員の災害時の業務の在り方を、我々自治体の業務にかかわる者が真に理解できいただろうか
考えなければならないと痛感しました。

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