きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

水曜エッセー 秩父事件を歩く① 蜂起の末裔と出会う

2017-10-25 14:34:34 | 赤旗記事特集
水曜エッセー 秩父事件を歩く① 蜂起の末裔と出会う
ツルシカズヒコ
1955年生まれ。編集者・ライター、日本近現代史研究家。本紙で「ツルシのぶらり探訪」連載中。主著に『「週刊SPA!」黄金伝説1988~1995おたくの時代を作った男』ほか



「しんぶん赤旗」で旅記事の連載を始めて1年半になります。旅取材の楽しさはいろいろありますが、現地で出会った人との交流もそのひとつです。

今年4月、埼玉県秩父市の取材で秩父事件の史跡案内をお願いした、新井健二郎さん(秩父事件研究顕彰協議会・顧問)は91歳。
1884(明治17)年秋、自由民権運動高揚期に起きた秩父事件は、日本近代史上屈指の民衆蜂起といわれています。新井さんが在住する秩父市下吉田は、事件を主導した自由党・秩父困民党が決起した地であり、当時18歳だった新井さんの祖父・新井寅五郎もその一員として事件に参加しました。
旅取材で秩父を訪れたのは4月初旬。東京・池袋から乗った特急レッドアロー号は、飯能(はんのう)(埼玉県)を過ぎたあたりから山裾を縫うように走り、全長4・8キロの正丸(しょうまる)トンネルを抜け、池袋から77キロ、終点の西武秩父駅に到着。
初対面の新井さんは、つえを携行しているけれどしっかりとした歩調、シャンと伸びた背筋、ダンディーな中折れ帽がよく似合っています。



困民党軍が集結した札所二十三番・音楽寺付近力ら望む秩父市街(秩父観光協会・吉田支部提供)

新井さんの案内で向かった、小鹿坂(おがさか)峠中腹にある札所二十三番・音楽寺。荒川が西から東に流れ、標高1300メートルの武甲山(ぶこうさん)を背景にした秩父市街が見渡せます。困民党軍がここに集結したのは11月2日、境内の梵鐘を乱打し荒川を渡り怒濤のごとく大宮郷(秩父市街)に突入。1万人の民衆を巻き込み、占拠した郡役所に「革命本部」を据えました。
10月31日に発生し、信州・東馬流(ひがしまながし)(長野県南佐久郡小海町)にまで拡大した事件は、11月9日に軍隊の出動により鎮圧され、死刑12人を含む3800余人に有罪判決が下りました。未成年だった新井寅五郎の処罰は科料1円25銭でした。
事件は長い間「暴徒による暴動」視され、事件関係者の末裔も口を閉ざし続けました。その歴史的な評価が圧制を改め自由を求める民衆の蜂起であり、民主主義の源流に通じるものだという顕彰がなされるまでには、ほぼ1世紀の時間を要しました。
その間には多くの遺族、歴史学者や作家、在野の研究者・研究団体の尽力がありましたが、埼玉県秩父郡吉田町(現秩父市)の日本共産党町議として、秩父事件の顕彰を町ぐるみの事業にまで押し上げた、新井さんも功労者のひとりでした。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年10月4日付掲載


秩父事件の末裔と言っても、孫の世代で91歳にもなるのですね。その顕彰に1世紀の要したのですね。

総選挙 市田忠義副委員長・参議院議員を迎えて街頭演説会@神戸元町大丸前

2017-10-21 19:25:17 | 総選挙(2017年)
総選挙 市田忠義副委員長・参議院議員を迎えて街頭演説会@神戸元町大丸前

10月21日午後4時15分~、神戸元町大丸前で最後の訴え。

日本共産党 プラスター宣伝_01
日本共産党 プラスター宣伝_01 posted by (C)きんちゃん
演説会が始まる前に、プラスターで労働者後援会が宣伝。

日本共産党 プラスター宣伝_02
日本共産党 プラスター宣伝_02 posted by (C)きんちゃん

日本共産党 プラスター宣伝_03
日本共産党 プラスター宣伝_03 posted by (C)きんちゃん

神戸市議候補 大野さとみ訴え
神戸市議候補 大野さとみ訴え posted by (C)きんちゃん
最初に、神戸市議補選候補(中央区)の大野さとみが訴え。

神戸市議候補 大野さとみ訴え


神戸市長候補 松田たかひこ訴え
神戸市長候補 松田たかひこ訴え posted by (C)きんちゃん
続いて、神戸市長候補の松田たかひこが訴え。

神戸市長候補 松田たかひこの訴え


兵庫1区候補 りきしげ智之訴え
兵庫1区候補 りきしげ智之訴え posted by (C)きんちゃん
衆院兵庫1区候補のりきしげ智之が訴え。

衆院兵庫1区候補 りきしげ智之の訴え


市田忠義副委員長訴え_01
市田忠義副委員長訴え_01 posted by (C)きんちゃん
最後に、市田忠義副委員長・参議院議員が訴えました。
日本共産党への1票は3つの値打ちがる。
1つは、安倍暴走政治をストップさせる1票。
2つめは、暮らしと平和を守る1票。
さいごは、市民と野党の共闘を進める1票。


元町大丸前 市田忠義副委員長・参議院議員の訴え


市田忠義副委員長訴え_02
市田忠義副委員長訴え_02 posted by (C)きんちゃん
雨の中、立ち止まって聞いてくれる人もいました。

元町大丸前演説フィナーレ
元町大丸前演説フィナーレ posted by (C)きんちゃん
比例は共産党へ。兵庫県じゅうの人へ、近畿じゅうの人へ、全国へと広げましょう。

統制された文化 地図 防諜の名のもと「戦時改描」

2017-10-21 10:28:24 | 政治・社会問題について
統制された文化 地図 防諜の名のもと「戦時改描」
今尾 恵介
いまお・けいすけ 1959年生まれ。日本地図センター客員研究員、日本国際地図学会評議員。『地図で読む戦争の時代』ほか

図(上)は1937(昭和12)年に修正された東京府立川町(現東京都立川市)を描いた5万分の1地形図である。中央本線立川駅の北側に「立川町」と記された一帯は雑木林と桑畑、荒れ地などの記号が見え、その中を縦横に1本線で示された細い道が通っている。
図(下)はまったく同じ年の同じエリアの地形図なのだが、その一帯の内容が上の図とまったく違い、雑木林や桑畑などの代わりに「飛行場」が目立つ。地元の人なら知らぬ者はない陸軍の立川飛行場である。他にも「飛行五(連隊)」「航空本部技術部」「航空支廠」「航空支廠兵器庫」など、陸軍の空の要衝を示す文字と格納庫らしき建物を含むいくつもの建造物が描かれている。「空都」として名をはせた立川飛行場が上の図にまったく見られない理由は「戦時改描」が施されたためだ。



1:50,000地形図「立川」昭和12年修正(戦時改描版)大日本帝国陸地測量部
改描の有無は図の欄外の定価が「定価金拾参銭」とあれば非改描、「(定価金拾参銭)」は改描、「〔定価金拾参銭〕」なら改描の必要がなかったもの、という隠されたサインで区別していた



1:50,000地形図「立川」昭和12年修正(非改描)大日本帝国陸地測量部

軍機保護法強化されて
これは「防諜のため」に行われた地図上の偽装工作である。1899年に公布された軍機保護法が、日中戦争が始まった1937年に強化・厳罰化の方向で改正された。それに伴い、国の地形図作成機関であった陸軍陸地測量部(国土地理院の前身)が発行する図に適用されたものだ。
図のような飛行場や兵営はもちろん、軍施設の他にも戦略的に重要な民間工場や造船所とそれに通じる貨物線、鉄道操車場、発電所、ダム、貯水池など適用範囲は広く、このため時代の素顔を記号を用いて記録してきたはずの地形図が、この期間だけウソを描くことになってしまったのである。
現在は都庁などの高層ビル街になっている新宿駅西口にかつて存在した淀橋浄水場も改描の対象で、水を濾過する池などが整然と並ぶエリアは、池が点在する公園のような地域に擬装されていた。
しかしその描き方がどことなく不自然な印象なのは―これは私が勝手に推察しているのだが―それまで国土の姿を正確に図に表現することを生業としていた陸地測量部員がウソを描かせられた憤懣(ふんまん)が、わざと下手に描くという「ひそかな抵抗」として表れたのではないだろうか。
改描は従来刊行されていた既存の図の再版時にも適用されており、一般にはそれらのウソが描かれた図が販売された(41年からは全面的に地形図の販売は停止)。本物が描かれた図を入手できるのは軍や政府のこく一握りのメンバーだけで、多くの国民には正しい国土の姿は知らされなかった。もちろん民間発行の市街地図だけが現状を正しく描写してしまったら都合が悪いので、ウソの公園や住宅街の描写が各社に要請されている。すでに要塞地帯だった三浦半島や関門海峡、津軽海峡などではそれ以前から一般人が地形図を入手することはできず、一部が空白で一般国民は不便を感じたかもしれないが、少なくともウソを描いてはいない。
偽装工作に精を出す日本を尻目に、米軍は優れた情報収集力で日本中の主要都市の精密な地図を独自に作成していた。立川についても、基となる地形図は戦前にすでに入手済みで、これに加えて市街地図や時刻表なども併用、さらに偵察飛行で得た写真データおよび捕虜から聞き出した情報などを総合して作成したらしい。

米軍地図に詳細な記載
米国テキサス大学図書館のサイトで公開されている「Japan City Map」コレクションで「Tachikawa」の図を見れば、飛行場の西にある航空工廠には「金属切削工場」「エンジン工場」「風洞」「火薬庫」「おそらく事務所」など建物の詳細が載っていてまさに脱帽だ。
「地図を隠すこと」は戦前の日本に限ったことではなく、グーグルマップが世界を覆う今でも国によっては行われている。国家やその軍部の一部が「防諜」の名のもとに重要な情報を独占し、国民に判断材料を与えないことが、どのような結果を招いたかは歴史が証明しているが、とりわけ「特定秘密保護法」の存在する現在の日本にあって、本質的にこれは過去の話ではない。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年10月11日付掲載


地図から軍需施設を隠しても、相手の米軍には筒抜け、独自の資料を持っていた。
「特定秘密保護法」がある日本では、国家が本気になれば地図から国家に重要な施設が隠されるってことも…
やはり、安保法制、秘密保護法、共謀罪は廃止しかない。


総選挙 山下よしき党副委員長・参議院議員を迎えての街頭演説会 熱のこもった訴えでした

2017-10-20 18:40:18 | 総選挙(2017年)
総選挙 山下よしき党副委員長・参議院議員を迎えての街頭演説会 熱のこもった訴えでした
10月20日午後3時30分~、神戸元町大丸前

山下演説準備
山下演説準備 posted by (C)きんちゃん

山下演説 開始
山下演説 開始 posted by (C)きんちゃん

大丸前 大野さとみ訴え(神戸市議補選)
大丸前 大野さとみ訴え(神戸市議補選) posted by (C)きんちゃん
神戸市議補選(神戸市中央区)に立候補した、大野さとみの訴え。

元町大丸前 大野さとみ訴え


大丸前 松田たかひこ訴え(神戸市長選挙)
大丸前 松田たかひこ訴え(神戸市長選挙) posted by (C)きんちゃん
神戸市長選挙に立候補した、松田たかひこの訴え。

元町大丸前 松田たかひこ訴え


大丸前 りきしげ智之訴え(兵庫1区)
大丸前 りきしげ智之訴え(兵庫1区) posted by (C)きんちゃん
兵庫1区で立候補した、りきしげ智之の訴え。
兵庫1区からは4人が立候補しているが、安保法制反対、憲法9条改憲反対はりきしげ智之だけ。

元町大丸前 りきしげ智之訴え


大丸前 山下よしき党副委員長訴え
大丸前 山下よしき党副委員長訴え posted by (C)きんちゃん
最後に、山下よしき党副委員長・参議院議員の力強い訴え。

大丸前 山下よしき党副委員長訴え
大丸前 山下よしき党副委員長訴え posted by (C)きんちゃん

元町大丸前 山下よしきの訴え



大丸前 聴衆_01
大丸前 聴衆_01 posted by (C)きんちゃん

大丸前山下演説
大丸前山下演説 posted by (C)きんちゃん

比例は共産党と広げに広げましょう!

株高“演出”の異常 公金ジャブジャブ60兆円 アベノミクス成果と誇るが 金持ちは恩恵 格差広がる

2017-10-19 14:11:59 | 総選挙(2017年)
株高“演出”の異常 公金ジャブジャブ60兆円
アベノミクス成果と誇るが 金持ちは恩恵 格差広がる


東京株式市場で株価が上がっています。安倍晋三首相は「アベノミクス(安倍政権の経済政策)の成果」だとしていますが、公的資金が支える「官製相場」です。公的年金基金と日銀が直接、間接に保有する国内株式は時価で約60兆円にのぼり、国内株式市場の1割近くを占める異常事態です。(山田俊英)

アベノミクスで株式市場に投入している公的資金は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と日銀が買い入れる株価指数連動型上場投資信託(ETF)です。




時価総額9%
GPIFの公表数値と東証株価指数から推計すると、GPIFが保有する国内株は現時点で時価約39兆円。また、日銀が購入したETFは時価約21兆円と推計されます。合計60兆円。国内株式市場の時価総額の9%になります。
安倍政権は2014年10月、GPIFの国内株による運用比率をそれまでの12%から25%に引き上げることを決め、株式市場への公的資金の投入を倍加しました。日銀は「異次元の金融緩和」でETFを買い入れていますが、16年7月に買い入れのペースを年6兆円に拡大しました。ETFは株式で構成される投資信託です。日銀は、ETFを買うことによって間接的に大企業の株式を保有しています。

海外投資呼ぶ
巨額の公的資金の投入は「株価が下がらないという安心感を市場に与えている」と市場関係者は言います。安倍首相は「官製相場」を演出するとともに、2度にわたってニューヨーク証券取引所を訪れ、日本への投資を呼びかけました。10月第1週の株価上昇はもっぱら海外投資家の日本株買いのためでした。ただ、海外投資家は15年以降、日本株売りに転じ、17年も1月から9月までの合計で「売り」が「買い」を6898億円上回りました。その一方で、日銀は年6兆円のペースでETFを買い、株価を支えています。
株価の上昇はこうした株価つり上げ政策の結果です。恩恵を受けるのは大企業や富裕層であり、株を持たない庶民との格差はさらに広がっています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年10月19日付掲載


日銀や年金の資金による異常なまでの株の買い支え。
「もっと他にすることがあるでしょ」って言いたい。