2017年08月11日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[東サハリン沿岸テルペニア湾カラフトマス操業が不漁により禁漁となる]
2017年8月11日、サハリン州遡河性魚種生産管理委員会は、不漁となったテルペニア湾(多来加湾)のカラフトマス操業を停止する決定を行った。
この停止措置は、ポロナイスク川等、湾内に通じる河川での産卵行動、資源再生産のための親魚確保等を優先することを目的としている。
当初、操業期間は同年8月15日まで設定されていたが、明日8月12日から禁漁となる。
同年6月上旬、先に同管理委員会が開催され、低い来遊予想から、最悪のシナリオに備え、資源再生産のため親魚確保等を目的に、当該沿岸の禁漁措置等の提案が行われていた。
しかし、同委員会は同年7月上旬、直近の科学情報データ等を基に、資源状況はそこまで深刻ではないと判断、禁漁等をせず、現状の規制に基づく操業に踏み切る結論を出した。