2022年01月23日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[国後島 フィッシュミール工場 稼働開始]
国後島”ユジノクリリスキー・ルイブコンビナート”(Южно-Курильский рыбокомбинат)のフィッシュミール工場が稼働を開始した。
地元一般紙(WEB)が2022年1月21日伝えた。
投資プロジェクトとなった”ユジノクリリスキー・ルイブコンビナート”のフィッシュミール・オイル生産工場建設にかかる”サハリン州開発公社”の資金調達は、2017年12月にサハリン州省庁間委員会によって承認された。
プロジェクトの総費用は11億ルーブルとされている。
新型コロナウイルス蔓延防止対策により、最終的な機器設置と試運転時、外国の専門家の現場立ち合いはなかった。
機器の設置はロシア企業によって行われ、タイの専門家がオンラインでの作業の進捗状況を監視する等、難しい対応を乗り越えて稼働開始となった経緯がある。
同フィッシュミール工場は、年間5,000トンのミールと3,500トンのオイルを生産することができる現代的な設備となっている。
ミールとオイル製造のための主な原料は、イワシ・サバの原魚、水産加工で発生する残滓となる。
専門家によれば、世界のミール市場は年間200万トン以上と大規模であり、今後も更に拡大の可能性が期待されるものとなっている。