2023年07月21日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[北海道隣接サハリン州 太平洋サケマス 稚魚河川下流域調査実施]
今年2023年、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、太平洋サケマスの稚魚を対象とした河川の下流域での当該資源降下モニタリング調査を実施した。
調査は、サハリン島の“クラ”“ヴォズネセンカ”“マラヤ・フージ”“ラゾバヤ”、択捉島の“ルイバツカヤ”、パラムシル島の“サブシキナ”等の管理河川において実施された。
サフニロの職員は、繁殖効率を評価し、その量を予測するために、下流域でのカラフトマスとシロザケの稚魚の降下状況のモニタリング調査を行った。
当該資源の河川から海へ向けた降下は4月下旬から7月前半と短期間となっており、モニタリング調査もこれに対応する必要がある。
暫定的調査情報の整理では、下流域のカラフトマスの稚魚の個体数は、直近期数年2021年と比較して、アニワ湾、サハリン島北東、南東部と南部の河川で多かった。
また、その他の河川では、カラフトマスの稚魚の個体数が、同比較において若干少ないものの、長期的には平均的水準であることが確認された。