BREAKING 2024年03月05日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア上院委員会 英国との漁業協定破棄法案 同院での採択を勧告]
ロシア上院国際関係委員会は、昨日2024年3月4日、英国との漁業協定の破棄法案を、明日6日にも同院で採択するよう勧告した。
2022年3月に英国が貿易での最恵国待遇を停止したことへの報復として、バレンツ海での英国漁業の権利を剥奪する当該法案が提出され、同年2月21日、ロシア下院を通過していた。
ソ連政府とグレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国政府は、1956年5月に漁業協定を締結した。
この協定は5年間を期間として締結され、永久延長の可能性があり、一方の当事者が破棄するまで協定は有効である旨が規定されている。
英国はコラ半島の沿岸、カニンノス岬の東側の本土沿い、およびコルグエフ島沿岸のバレンツ海水域で漁業に従事する権利を取得していた。
この措置についてロシアの漁業界の代表者は、当該協定が相互利益の上に立脚しておらず、英国のみに影響があるものだと指摘しており、法律専門家もロシアにとってリスクはないと言及している。