昨日登った大日ヶ岳(1.709m)は、元々は信仰の山で、奈良時代に白山を開山した泰澄和尚が、山頂に大日如来を祀ったことからそう呼ばれるようになった。東海北陸道「ひるがの高原サービスエリア」の西方に聳えるなだらかな山は、その右手の白山とともに四季それぞれの表情を見せて、ドライバーの目を楽しませてくれる。かつて修験者や信者が通った信仰の古道も消えて、今は山麓にスキー場やゴルフ場、別荘地、レジャーランドなどの観光施設がひしめいている。昭和40年代までは大規模伐採が山頂近くまで行われ、ナラやブナなどの巨木はほとんど残っていない。山腹は大小のゲレンデが幾筋にも刻まれ、遠くから見ると顔に残った傷跡のようで無残な姿だ。スキー場のリフト終点から先は別天地で、人によって利用し尽くされた山も、無垢な姿で迎えてくれる。山頂を目指すアルペンスキーヤーやボード担いだ人も見かけるが、ほとんどはリフトを降りて滑降していく。少し汗をかけば、すばらしいパウダースノーや雄大な景色が楽しめる。
大日ヶ岳の景観をスライドショーでお楽しみ下さい。(上映期間30日)