名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

奥飛騨温泉郷「福地温泉」へ

2010年01月19日 | セカンドルーム

 

慣れない力仕事で腰痛やら筋肉痛を訴えたり、氷点下の寒さに音を上げた助手を連れて、福地温泉へ湯治に行ってきた。
半日の仕事で温泉旅行をしていては、近所のおばあさんに笑われてしまうので、犬を留守番にこっそりと出かけた。
福地温泉は、幹線道路から外れた山あいの小さな温泉場で、渓谷に沿って10軒ほどの湯宿が点在している。
いずれも小振りな旅館ばかりなので、団体客の利用は少なく、静かに温泉を楽しめる。


昨夜泊まった「元湯 孫九郎」は、源泉を6本持ち湧出量は豊富で、80度以上の温泉を加水せず42~3度ほどに冷まして湯船に引いている。


循環して濾過したり塩素殺菌をしている温泉は多いが、ここは源泉掛け流しで飲用も出来る。
100年以上も経った養蚕農家の建物を使っていて、鄙びた雰囲気も味わい深かった。


山奥の宿は山家料理が中心で、豪華な海の幸や山の幸がお膳に並ぶと言うわけには行かないが、素朴で健康的なメニューだった。
宿発行の「もらい湯手形」で、宿泊客は他の旅館の温泉にも入浴出来るユニークな企画もある。

 


もらい湯は、1ランク上の「元湯 長座」へ行ってきたが、庄屋造りの豪壮な古民家は風格があり、内湯も露天風呂も良かった。
雪除けの渡り廊下が玄関まで続き、滑り止めの筵が敷き詰められていたり、途中に甘酒や熱いお茶のもてなしもあって、温泉以外でも温もりがあった。
これと言った売り物は何も無い温泉地だが、古い時代の湯治場の雰囲気が随所に感じらる。


帰りに平湯大滝公園に立ち寄ったが、快晴にもかかわらず観光客はいなかった。


気温も-2℃で、この時期にしては暖かかったが、連日の冷え込みで大滝は八分通り凍結していた。
2月15日から結氷祭りが行われるが、今年は完全結氷が見られそうだ。

コメント (2)
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