名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

今日の野良仕事

2011年07月03日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は相変わらず蒸し暑い日が続いている。
雨も降らなかったが、日差しもなく、汗が体にまとわり付いたまま乾かない。

 スイカ


多湿に弱いのか、スイカやウリの小さな実が、何個も腐って落ちてしまった。

 ウリ


元気そうな実の下に藁を敷き、まわりの草も刈り取った。


早く蒔いたトウモロコシは穂を出したので、日を置いて順番に出てくるだろう。


根きり虫が発生して、茎が傾いていたが、木酢液を撒いた効果で全部元に戻った。


田んぼでは、今日で4回目の泥虫(イネドロオイムシ)退治をした。
竹箒で払い落としたつもりでも、根元にいた小さい虫や見落とした虫がいるので、いたちごっこが続いている。

 5日前はこんな状態


最初の頃は無数にへばり付いていたが、それに比べればずいぶん少なくなって、かすり状の葉もいくらか減ったように見える。
この虫は、山間部の高冷地の田に多く発生する稲の害虫で、葉から養分を吸い取り、枯らしてしまう。
近所のおじいさんの話によると、むかしは「かしもち」という木の枝で払い落としていたとのことだ。
葉がギザギザネバネバで、虫が良く落ちて稲も痛めなかったようだ。
農薬を使うようになってからは、かしもちの存在を知る人も、それを使って虫落としをする人もいなくなった。
今年は異常発生したようで、あちこちの田で、白茶けた稲がかなり目立つ。
原因は、早い時期から高温多湿の日が続き、晴れた日が少なかったことや、山から吹き降ろす風もなく、湿気と熱気が田に溜まったのだと分析する人もいる。
農薬に耐性が出来たとか、多用を避けて撒いたため、天候不順で異常発生した虫の勢いに負けたという人もいるが、原因は分からない。
晴天が3日も続き、乾いた風が吹けば、体全体に泥のように塗りたくった糞が乾燥して、虫は死に絶えるという。
痛んだ稲も、土用の頃には回復するので、多少の収量の減少や、収穫時期の遅れは我慢しなければならないと、隣のおじいさんも呟いていた。
自然相手の仕事は、我慢と根気しかないようだ。

コメント (4)
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