日本列島に居座った猛暑も今日がピークと報じていたが、そんなニュースにもほっとする今日この頃の暑さである。
今朝、近所の人から舞茸のほだ木をいただいた。
山林業のかたわら、楽しみで茸栽培や蜂蜜の採取などもやっている。
くり茸や天然蜂蜜をもらったり、山仕事も教えてもらう山里のお師匠の一人である。
椎茸となめこの原木栽培はしているが、ほだ木作りが難しそうだったので、舞茸は作ったことがない。
冬の間に、直径10センチほどの楢の木を伐採し、15センチの長さに玉切りして、雑菌の繁殖を防ぐため熱湯消毒をする。
その木片に舞茸菌を接種し、ビニール袋に入れて、室で温度管理をしながら菌が活着するのを待つ。
菌が付いたほだ木が、白色から茶褐色に変わったところで、土の中へ埋め込んで発生を待つという段取りである。
原木栽培で、一番手間の掛かる難しい作業が終わったほだ木を頂き恐縮したが、手ほどき通りにさっそく裏山の栗の木の下に埋め込んだ。
水はけが良くて直射日光の入らない、木漏れ日が差す程度のところを選んで穴を掘り、ほだ木を並べた。
その上に4センチ程の土をかぶせ、すき間にも土を入れて塞ぎ、最後に藁で覆いをして作業は終わった。
藁の覆いは、育つまで直射日光を遮り、乾燥を防いだり雨による土の流出や飛び散りも防いでくれる。
藁はいろいろな用途に使えて便利な上、最後に土に帰っていくので、農作業には欠かせない材料だ。
キノコ図鑑より転載
来年の秋には、一抱えもあるような舞茸の収穫に思い描きながら、今日も大汗をかいた。