名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

田んぼの「中干し」

2011年07月11日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は連日好天が続いている。


今朝も朝もやが消え始めると、眩い陽射しが降り注いできた。


昨日から田んぼの「中干し」をしていたが、よく乾いて干割れが走っていた。
田植えの後は水が湛えられた状態になっているが、田の水を抜くと表面が乾いて干割れが入る。
そこから有害なガスを放出し、新鮮な酸素が供給されて丈夫な稲が育つ。
また、表面の水がなくなると、稲は水を求めて土中深く根を広げて、倒伏にも強くなる。
水生の雑草もその間に枯れるので、この時期の中干しは大事な作業である。


先週に田の半分の除草が終わっているので、今日は残りの草取りをした。
暑くなりそうなので、7時からはじめたが、早くも太陽がじりじりと照りつけ、気温の上昇を体全体で感じる。


防暑対策は、汗止めの鉢巻に菅笠をかぶり、作業着の背中に、い草の蓑を縛り付けるといった、ウルトラクールビズである。
中干し中なので、足が泥にめり込まなくて行動はし易いが、乾いた田の草を抜くのは容易でなく、どちらが楽かは分からない。
草取りも全て終わり、田に水を入れて午前中で作業は完了した。

これから出穂予定日の8月8日までは、高温や乾燥による根傷みを起こさないための水管理が欠かせない。
そのために、3日に一度は新鮮な水で酸素を補給する、間断潅水が重要といわれている。
有害ガスの放出や、根が新鮮な酸素を吸う様子は確認できないが、いつものことながら先人の知恵と、稲作文化の奥の深さを思い知らされる。

コメント (2)
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