飛騨地方では、秋のきのこシーズンを迎えたが、どうやら今年は不作になりそうだ。
裏山で原木栽培をしている椎茸は、いまだに1本も姿を見せない。
春に比べて秋の収穫量は少ないが、1本も出ないのは、この10年間で初めてだ。
なめこも、原木5本に1本ぐらいの割合で、まばらに出ているだけだ。
食べごろのを選んで採ったが、やっとざるに1杯ほどしかなかった。
例年なら1回でバケツに1杯はあったのに、ずいぶん様子が違う。
毎日新聞より
新聞の地方版によると、高山公設卸売市場でマツタケやマイタケ、シメジなど天然キノコの競りが行われたが、入荷量が昨年の4分の1以下と少なく、マツタケが昨年の2倍以上で、1キロ当たり4万5000円とのことだ。
きのこ料理を提供する飲食店や宿泊施設は、異常な高値と品不足に音を上げている。
原因は今夏前半の長雨と、後半の残暑によって、菌が育たなかったとのことだ。
収穫も例年より10日ほど遅いということなので、淡い期待を持って、もう少し待つしかない。
異常気象の影響が、飛騨の山里にも忍び寄ってきた。