今日も雲に覆われて、雨が時折ぱらぱらと降る、不安定な一日だった。
相変わらず朝の散歩は寒さを感じることもなく、とても10月下旬とは思えない。
このあたりは、今が紅葉のピークと思われるが、曇り空では色もくすんで冴えない。
日暮れ近くになると北西の風が強くなり、急に寒くなった。
地面に散りばめられた落ち葉が風に舞い上がり、山の木々がざわめいている。
朴の木は葉の面積が大きいせいか、風に煽られて真っ先に散っていく。
残り少なくなった朴の葉を見ていると、冬支度を急かされるようでもあり、何となく切なさを感じる。
田畑から戻ってきたカメムシが、壁や窓にたくさんはり付いていたが、急にいなくなってしまった。
壁の隙間や天井裏など、冬篭りの場所を探して移っていったのだろう。
カメムシがたくさん家に入る年は雪が多いと言われているが、どうやらこの冬は多く降りそうだ。
暖かい日が続いたが、今日は間もなく来る冬の兆しを感じた。