先週から暖房を使うようになり、石油ストーブと薪ストーブを併用している。
朝はON・OFFが簡単な石油ストーブを使い、たまに寒い夜は薪ストーブも使っている。
本格的な冬になれば、終日薪ストーブを焚くことになる。
昨日の夕方名古屋へ来たが、途中のせせらぎ街道は、わずかに木々が紅葉して風も冷たかったが、名古屋はぽかぽか陽気で暖房などは想像も出来ない。
そんな暖かさの中で、今日は仲間3人と薪ストーブ談義?をしてきた。
3人ともA新聞社の記者OBで、そのうちの一人が薪ストーブに関する本を書くということで、一ユーザーとして情報提供をしてきた。
これからまとめる本の目次を見せてもらったが、薪ストーブを使っている人も、これから使ってみようという人にも興味深い内容であった。
さすが、もと新聞記者だけあって取材も広範囲で、読んでみたい項目がたくさん並んでいた。
彼の以前書いた「氷壁・ナイロンザイル事件の真実」も根気よく取材を積み重ねた、読み応えのあるドキュメンタリーであったが、今回も単に道具としての薪ストーブを語るだけでなく、エコで健康志向の人たちも興味が持てる内容になるようだ。
1年のうち半年以上も暖房が必要な山里に住み始めた頃は、冬の寒さにも慣れていなかったので、防寒対策が一番の課題であった。
古い民家を断熱材を使って改造すれば一番良いのだが、そこまでは出来ないので、床や壁の隙間を目張りや埋め木をし、石油ストーブで寒さに耐えていた。
冷え込みの強い真冬の寒さは想定外で、設定温度を上げると顔がほてり、温風が吹き付ける割には部屋はそれほど暖まらなかった。
それに、一旦ストーブを消して、部屋戻ってくると、すぐに外気温と同じくらいに下がってしまうのも問題であった。
やはり石油ストーブは、都会型の断熱性の優れた住宅向けの器具であると思い、薪ストーブを使うようになった。
それ以降は、心地の良い暖かさが部屋全体を包み、真冬でもシャツ1枚で過ごせるほどの快適さで、窓の雪を楽しむ余裕も出てきた。
人には原始の血が流れているようで、炎が激しく上がるときは気持ちが昂ぶり、オキがちろちろと燃えるときは心も和むような温もりを感じる。
長い冬を支えてくれる道具は、人の手を借りないとうまく動いてくれないが、面倒を見てやれば期待以上の働きをしてくれる。
そんなことを考えながら、クーラーの利いた地下鉄に乗って帰ってきた。